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メキシコ国境の近くに出現する「雪原」の正体は?「ホワイトサンズ国立公園」の壮大な風景は寄り道する価値ありです【ルート66旅_29】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

砂漠にたたずむ謎のバーも雰囲気バツグン

なおホワイトサンズ国立公園を取り囲むように存在するのが、兵庫県と同等の面積を誇るホワイトサンズ・ミサイルレンジで、世界初の核実験が行われたトリニティ・サイトも含まれる。キャンプでもして夜と朝の風景を堪能したかったが、残念ながらこの日は夜にアルバカーキで約束があり、4時間ほどの短い滞在でホワイトサンズを後にした。

なお帰る途中にもひとつお気に入りのスポットがある。閉業してそれほど歳月が経っていないと思われるバーで、インターステートどころか民家もない場所にポツンと建ち、鉄の櫓にはもはや明かりを灯さない「BAR」のネオン。

調べたところワイルド・ホース・メサ・バーという名前で、1926年から1937年までのルート66と、1938
年から1950年代までのルート66の分岐点に位置しているらしい。ただし2016年に映画の撮影で使用するためBARのネオンが外され、劇中に出てくる「メイベルズ・ダイナー」の看板が掲げられた。古ぼけたネオンも含め好きだっただけに残念な気持ちも否定できない。

次回からはルート66の旅に復帰して、目指すはアメリカで2番目に古い街サンタフェ!

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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