レーシーなテイストを各所にオン!
北海道で開催したワゴニストミーティング「SPL」で、編集部が気になったクルマをピックアップ。ここでは有名店、ヴォイスが製作したホンダ「フィット」を紹介する。
相性極上のホイール
今回紹介するフィットのコンセプトは、「派手にしすぎずスポーティに」。とは言えレーシーなパーツチョイスにカラーリング、見応え満点のオーディオメイクと、十分すぎるほどのアピール度と高い完成度に包まれている。
オーナーは北海道札幌市在住の木原栄治さん。ミーティング当日はBBSを履いていたが、取材日にはわざわざ所有する別セット、ワーク「シーカーCX」へと履き替えて登場した。BBSもよく似合っていたが、メカニカルなこのシーカーも精悍で相性極上だ。
基本的には千歳の名門、ヴォイスにカスタムを依頼しているという。細かなところは自分でも作業をしているそうで、乗り始めてから約8年。内外装とも、車検に通るメイクにこだわっているのも特徴だ。
見応え満点のオーディオメイク
エアロはすべてマックで統一し、精悍なダクトが刻まれたボンネットもマック製。両側に立体的な3連ダクトを配置した攻撃的な意匠が映える。そのキレのあるスポーティな造形を活かしつつ、ブルーとレッド、ブラックのストライプもラインで個性とレーシーさをプラスしているのが好感だ。
リアバンパーもマック。Z33フェアレディZのバックフォグに似合うよう、エアロのジェネレーターフィンは組み替えて形を整えたという。Aピラー部分にはツイーターを埋め込みしている。4~5回作り直したという力作で、デザインしたアクリル内には光が流れたり変化するLEDも装着されている。
サイドには薄型のフラップのようなあしらいが。切り出したアクリル板とLEDを前後に埋めて光らせたのも独特で、一部にはラップ塗装を施している。
室内も張り替えと塗装、コンソールのワンオフなどで細部までカスタム。シートカバーはベレッツァを採用している。ステアリングはラップ塗装で変化を演出し、ブリッジ状で宙に浮いたコンソールの上には、シフトノブも移植。インパネなども張り替えており、手が入っていないところは皆無だ。リアゲートの室内側までしっかりとレザー張りでカラフルに作り込まれており、中央のホワイト部はダイヤキルト柄でシートとシンクロさせている。
フロアには外向き25cmウーファーを埋め込み、その上にアクリルの構造物、最上段にアンプという立体オーディオが圧巻で、しっかりと音を鳴らせるシステムにこだわったという。