異色のベントレーとのコラボ
ドゥカティとベントレーとコラボした500台限定のドゥカティ「ディアベル フォー ベントレー」が登場した。いったい通常モデルと何が違うのか、中身を見てみよう。
500台限定のシリアルナンバー入り
ベントレーもドゥカティもフォルクスワーゲングループに属していることをご存知の方は多いであろう。その中でもアウディ、ベントレー、ランボルギーニ、ドゥカティは「プログレッシブブランドグループ」というものに属している。大きな目的は共同研究、開発活動で、電動化からソフトウェアの開発までこのグループでの大きな相乗効果が得られることを期待している。その中でもアウディとドゥカティの結びつきは強く、アウディスポーツは、2023年からはオートバイレースの最高峰MotoGPにおいて、ファクトリーチームである「ドゥカティ・レノボ・チーム」のサポートを開始した。そんな中での異色のベントレーとのコラボはどのようなものなのだろうか。
ドゥカティとベントレーのコラボレーションにより誕生したこのプロジェクトは、パフォーマンス、クラフツマンシップ、エクスクルーシブという共通のビジョンから誕生した。
1158ccのV4グラントゥーリズモエンジンを採用したパワフル高性能(168ps)で快適なディアベルの洗練されたテクニカルベースに、ベントレーバトゥールの特徴的な要素を融合させ、エレガンスとデザインの面でユニークなモーターサイクルを作り上げた。「ディアベル・フォー・ベントレー」は500台限定のシリアルナンバー入りシリーズとなる。
ベントレーのためのディアベル
ドゥカティスタイルセンターは、ベントレーのデザイナーとのコラボレーションにより、この特別なモーターサイクルのための新しいデザインを生みだした。エクステリアカラーはベントレーマリナーのカラーパレットの中から、洗練された色調のメタリックカラーであるスカラベグリーンが車体全体に使用されている。
ディアベルV4のアグレッシブなボディラインは、テクニカルコンポーネントによっても大きく見直されている。このバイクのために設計・製作された鍛造リムは、自動車の形状を想起させ、ダークチタニウムサテンに塗装され、機械加工された表面の一部が見えるようデザインされている。
サイドのエアインテークは、ベントレーバトゥールの最も特徴的な要素のひとつである2トーンカラーのフロントグリルを反映しており、フロントマッドガード、フェアリング、タンク上部は、フロントボンネットのリブを想起させ、また、パッセンジャーシートに交換可能な1人乗りテールは、バトゥールのリアスタイルから多くのヒントを得ている。フェンダー、ヘッドランプカバー、エンジン、エキゾースト、ラジエターカバー、ラジエターシュラウド、サイドパネル、テールピースなどのボディの構成部品の多くには高品質カーボンファイバーが使用されているのも特徴である。
ライダーズシートはブラックのアルカンターラ製で、バトゥールのシートと同じ赤いファブリックの下地が見える緻密な細工が施され、リアパッドにはベントレーのロゴが刺繍されている。