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マツダが「赤」にこだわる理由とは?「ファミリア」「ロードスター」「RXー8」などクルマづくりへの「情熱」をあらわしていました

マツダの赤といえば、古くは「赤いファミリア」として一斉を風靡した5代目ファミリア

ソウルレッド系に代表される赤

近年のマツダのボディカラーとして、印象的なものと言えばやはりソウルレッド系に代表される「赤」ではないだろうか。そこで、ここではマツダが作り出す赤についてくわしく紹介する。

企業理念を重ね合わせて作り上げたカラー

ここのところは他の色のプレミアムカラーも登場してはいるものの、先月開催されたジャパンモビリティショーで話題を集めた「アイコニックSP」も「ビオラレッド」というコンセプトカラーをまとっており、「前向きに今日を生きる人の輪を広げる」というマツダの企業理念を重ね合わせて作り上げたカラーであることがアナウンスされている。

マツダの赤といえば、古くは「赤いファミリア」として一斉を風靡した5代目「ファミリア」が存在しており、こちらは当時の若者がこぞって購入し、サーフィンもしないのにルーフキャリアにサーフボードを積載した「陸(おか)サーファー」なる言葉が生まれるほどのムーブメントとなったことを覚えている人も多いかもしれない。

じつは赤をイメージカラーに持つマツダ車は定期的に登場しており、初代「ロードスター」や2代目「MPV」、「RX-8」やその前身であるコンセプトカーの「RXエボルブ」にも赤が使われていた。ではマツダが赤にこだわる理由はなんなのだろうか。

それはマツダがクルマづくりへの情熱を表現する色として「赤」を選んだ、というのが最大の理由となっている。

マツダ独自の塗装技術

そして2012年に「アテンザ」に採用された「ソウルレッドプレミアムメタリック」からは「匠塗(TAKUMINURI)」というマツダ独自の塗装技術が用いられ、現在は「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと進化したほか、フラッグシップモデルである「MAZDA6」には「アーティザンレッドプレミアムメタリック」という熟成したワインのようなダークで深み感の強い赤が用意されているのだ。

このソウルレッドはデザイン部門だけでなく、開発、技術研究所、生産技術とさまざまな部門が一丸となって生み出したものとなっており、マツダの新世代デザインである魂動(こどう)デザインにマッチしたカラーとして、車種を問わず多くのユーザーに選ばれたのはご存知のとおり。

その後もたゆまぬ努力で美しいボディカラーを生み出し続けているマツダだが、アイコニックSPに塗られたビオラレッドが市販車に採用される日が来ることを、アイコニックSPの発売ともども期待して待ちたいところだ。

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