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マツダ「コスモスポーツ」でニュルを84時間全開走行! ロータリーの耐久性を証明した「マラソン・デ・ラ・ルート仕様」とは?

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了/佐藤正勝/宮越孝政/佐藤亮太

REのハイパフォーマンスさに加えて高い信頼性もアピール

ワークス・マシンとはいえ、REのチューニングなどまだまだ開発途上でした。現実的にはロードカーのエンジンの仕様に程近く、最高回転数は7000rpmをそのままに、ピックアップ特性を重視して中速性能を向上させるよう吸排気系をチューニング。同時に冷却系を強化するとともに軸受けなどの高速耐久性を改善していました。

レースではポルシェAG、つまりはポルシェ・ワークスがエントリーした2台のポルシェ「911E」がスタートからトップを快走。これをランチア「スクアドラ コルセ」、これまたランチア・ワークスの「フルビア1.3HF」とBMC(ブリティッシュ・モーター・カンパニー。英国のトップメーカーでこちらもワークスだ!)の「MG C GT」が3位を争う展開となりますが、その後方から追い上げていた2台のコスモスポーツは着実に3位争いの2台に近づいていきました。

そしてMG C GTが後退した後はコスモスポーツが4~5位へと進出していきます。84時間レースも残り3時間というところで日本人チームのコスモスポーツにトラブルが発生。リアアクスル破損によりリタイアとなってしまいました。

しかし、もう1台のコスモスポーツ、ベルギー人トリオがドライブする#19号車は最後まで快調に走り続けて4位でチェッカー。2台合わせて延べ165時間のハイスピードドライブでエンジンはノートラブル、REのハイパフォーマンスに加えて高い信頼性もアピールしていました。

* * *

今回、「箱車の祭典2023」に出走した1968年マラソン・デ・ラ・ルート仕様コスモスポーツは、日本人トリオがドライブした#18号車を再現したモデル。オーバーフェンダーやエアロパーツなどは皆無で、ボンネットに虫除けルーバーが装着されるなど現在のツーリングカーレース用競技車両と異なるのが興味深い1台でした。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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