ビームスが日産ルークスのカスタマイズを監修
株式会社ビームスと日産自動車株式会社は、2024年1月に幕張メッセで開催される「東京オートサロン2024」において、2023年6月にマイナーチェンジした「ルークス」をベースに、ビームスがカスタマイズを監修したコンセプトカー「ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT」を出展すると発表した。そのクルマの中身を詳しく見てみよう。
服づくりの醍醐味である生地選びに着目
「Happy Life Solution Company」を掲げ、新しいライフスタイルと生活文化の原動力になることを目指してきたビームスは、1976年のセレクトショップとしての創業時から、誰にでも訪れる日常の幸せに光を灯し、新たな気付きや価値観を提示してきた。今回の企画は、両社の価値観が共鳴したことで実現したという。
「軽自動車をビームスの視点で見つめ直す」というアプローチから、「BEAMS ROOX EYE(藍・愛)」をスローガンに掲げた本コンセプトカーは、「EYE」のキーワードからイマジネーションを膨らませ、この言葉に複数の意味を与えている。はじめに、ビームスは服づくりの醍醐味である生地選びに着目し、軽自動車が人々にとって身近な存在であることから、クルマにもファッションで馴染みのあるデニム(「藍」)を採用した。
そして、随所に気分が高揚するフレッシュなデザインを採用することで、広々とした「ルークス」の車内に、家族や友人と自然に会話が生まれる「愛」に満ちあふれた空間を演出する。さらに、満足のもう一歩先に踏み込んできたビームスのスタイルを踏襲し、「本当に良いモノに表裏はない」という価値観のもと、インテリアに使用したオモテ側にデニムの裏地を大々的に打ち出すことで、冒険的で意外性に満ちあふれた新たな軽自動車のイメージを提案する。
ボディはデニムの裏地と表地をイメージ
ビームスと日産のロゴが施されたボディは、旧式の織機(シャトル織機)で織られた「セルビッチ」と呼ばれる高品質なデニムの裏地をイメージしたライトグレーで全体を覆いながらも、窓際を飾る浮島状のアクセントや、リアバンパーの周辺を含む車体の下部には、デニムの表地を表すインディゴ(藍色)をさりげなく採用。本物のデニム生地の裏側を彷彿とさせる、ライトグレーとインディゴ(藍色)のツートーンになっている。
また、「オシャレは足元から」というファッションの通説と向き合い、クルマの足まわりにも工夫を凝らす。ホイール中央のプレートには、ボディと同じライトグレーを取り入れ、ディスクの隙間からはインディゴ/オレンジのディテールがさりげなく顔を覗かせている。