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ほぼ新車の「テスタロッサ」が約1900万円! かたや1万6000キロ走行車が約3000万円! 2台のフェラーリになぜ差がついた?

ほぼ新車の「テスタロッサ」が約1900万円! かたや1万6000キロ走行車が約3000万円! 2台のフェラーリになぜ差がついた?

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

ナイジェル・マンセルに贈られた1台

もう一方の1998年式テスタロッサは、79325のシャシーナンバーを持つもので、こちらもエンジンとミッションのナンバリングは一致している。冒頭でも紹介しているとおり、ドアの内側にはこのテスタロッサを贈られたナイジェル・マンセルとの関係を表すプレートが取り付けられており、またマンセルのイニシャルが刻印された6点セットのラゲッジバッグも車両とともにオークションにかけられた。

フェラーリがマンセルの獲得に躍起になった直接の背景は、1988年シーズンの低迷にあった。そこでエンツォ・フェラーリがスクーデリア・フェラーリへの加入を交渉したのが、1986年と1987年の2年間にわたってウィリアムズでF1GPのシーズン2位を獲得していたマンセルにほかならなかったのだ。

そして1989年、スクーデリア・フェラーリからF1に参戦したマンセルは、デビュー戦ながら見事に1位でフィニッシュする偉業を成し遂げたのだった。例のテスタロッサはその前年、クリスマスの直前にプレゼントとして彼のもとに届けられたという。

マンセルが実際にこのテスタロッサを所有していたのは、1993年の12月頃までとされているが、そのオドメーターは1万6360km相当を示すのみ(実車は2台のテスタロッサともにマイル表示だ)。ただし7500km相当時に、一度メーターパネルが交換されているという。

マンセル号は3000万円オーバー

それでは注目の落札価格を報告しよう。最初に紹介したファクトリー・フレッシュ・コレクションの1990年式は10万3500ポンド(邦貨換算約1880万円)。ナイジェル・マンセルに送られた1988年式は17万200ポンド(同3100万円)という結果だった。ちなみに1988年半ば以降のテスタロッサは、サスペンションをリニューアルするなど、クルマとしての進化も着実に果たしている。それもまたオークション参加者や落札者には、大きな安心材料となったのではないだろうか。

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