セルシオの高級感を押し上げるカスタム
2023年8月に埼玉カートパークで開催された「CAR MEETING T1-GP/#1GP」は、クルマの描かれたTシャツの着用が参加資格というボーダーレスなカーミーティング。VIP車や旧車など多彩なジャンルのクルマが集まった中から、今回はトヨタ「セルシオ」のオーナーにお話を伺ってみた。
驚きのオリジナルカラーのコンディション
所有してからすでに10年になるという2006年式トヨタ セルシオのオーナーである“けんセル”さん。前オーナーは法人だったそうで、購入時は当然オリジナル。そこからさまざまなカスタムを経て現在に至るが、ほぼ手を付けていない部分があるという。それは、ボディのペイント。取材時にオールペン? と聞いてしまったほど、退色が無く艶があるペイントは、純正色のカラーコード202そのままだという。聞けば“けんセル”さん、カーリテーリング関係のお仕事をしているそうだが、それでも驚きのコンディションだ。
「純正色で乗って10年間オールペンしてないです。(セルシオのボディカラー)202でこれだけキレイなのはなかなかいないと思うんですよ。そこはちょっと自慢なんです」
各部にオーナーのこだわりが
この10年間でさまざまなリメイク(カスタム)を繰り返してきたという、“けんセル”さん。大人シンプルをコンセプトに、ここで全てを記すことはできないが、現状ではUSテール&ヘッドライト、プリクラッシュグリル、ワンオフのカーボンリップ&サイド、各種スムージング、純正ヘッドライトカスタム、ワンオフの排気系、BBSホイール、ブレーキはブレンボ6ポットキャリパーになんとカーボンローターの組み合わせになっているという。
各部が細部まで妥協なく仕上げられ、サスペンションもエアリフトのエアサスに変更されているが、これもただ装着しただけではないようだ。
「フルアームを組んで、わざと起こして(車高を)上げても下げても、トウが動かないようなセッティングしてあります。キャンバーだけ若干付けていて、今だとフロントが6のリアが8ですね。仕様がすごいシンプルなので、キャンバーを付けすぎると下品になっちゃうんですよ。そこは面を攻めながらこだわってやってます」