大きく育ったスマート#1、大雪で試乗は断念……
9月に開催されたIAAモビリティ ミュンヘンでも大いに話題にあがったBEVの新型「スマート#1」。もはやスマートさはなく、BMWの「MINI」に並ぶ大きさとなったビッグなスマート#1だが、早くもブラバスモデルがこのディーラーに展示されており、そのポテンシャルにも興味をそそられる。事前に実車の試走を申し込んでおり、大量の雪が積もっていなければ、極寒のEVの試走が楽しみで仕方がなかったのだが、記録的な大雪とあり、雪道の運転に慣れない私は泣く泣くキャンセルをすることにした。
スマート#1の本国ドイツでは2023年の3月末からオーダー開始、デリバリーは8月からとなっている。まだミュンヘンの街では見かけることはないものの、デザイン的にもドイツで人気のある韓国・中国のEVカーに寄せてきており、前モデルのスマートのサイズとデザインに見慣れたユーザーに、どれだけ刺さるのか気になるところだ。
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ドイツ国内で開催されている昨今のメルセデス関連のイベントを見ていると、とくにここ10年近くでお堅いラグジュアリーだったイメージを刷新しているように感じる。もちろん、モデルによっては誰もが手に入る価格帯ではなく、選ばれし者だけが手に入れられる高いステータス性に変わりはないが、カラフルさと弾けるようなポップでダイナミックな視覚的な演出を用いたり、カジュアルな服装の若いスタッフを増員し、気軽に相談できるようにするなど、新たな層の顧客開拓に努めていることが窺える。