予想以上に傷が少ない、グッドコンディションに歓喜
解体業者から自分の元に届くまで、「3回ほどこっそりとヤードに見に行きました」というほど待ち焦がれていた古賀さんだったが、ラッキーだったのは予想以上に車両状態が良かったこと。
「外装は日常使用程度の細かい擦り傷があるぐらいで、へこみは無し。基本的にノーマルで、内装やフロアマットなども綺麗なまま。走行は8万3000キロほどで、整備をしたら問題なく乗れるようになりました。僕からするとなぜ手放してしまったのかな、と思うほどの状態でしたね。結果的に、乗り出すまでに手をかけたのは、ボディを磨いて、タイヤを新品に交換したぐらいです」
しかも、憧れていたオプション品であるサンルーフをはじめ、コーナリングランプやコーナーポールも装備されていた。この状態を保存するために、余計なドレスアップなどはせずノーマルで乗ろうと決意したのだ。
「欧州車って5ドアの人気が高いですよね。このイノーバって5ドアではないのですが、流れるようなクーペデザインとハードトップの影響で、ちょっと5ドアっぽい雰囲気がありませんか? 僕はそれが好きなんです!」
放っておけばあのまま土に還りそうだったのに、愛情あるオーナーさんとの出会いによって、まさかの復活を果たした「アスコットイノーバ」。人もクルマも、このような運命的な出会いは必ずあるもの。全国のクルマ好きの皆さん。次は貴方に、そんな巡りあわせがやって来るかも!?