女子っぽさで魅せるドラッグレース仕様
2023年8月に埼玉カートパークで開催された「CAR MEETING T1-GP/#1GP」は、クルマの描かれたTシャツの着用が参加資格というボーダーレスなカーミーティング。VIP車や旧車など多彩なジャンルのクルマが集まった中から、今回はダッジ「チャレンジャー」に乗る女性オーナーにお話を伺ってみた。
サーキットとドラッグレースの兼用
このクルマの前にもパートナーと共にチャレンジャーを所有していたという、miwaさん。その時はパートナーが主に使用していたというが、2年程前に乗り換えた2016年式ダッジ「チャレンジャー SRT8 ヘルキャット」になってからは、積極的に使用するようになったというが、その理由はなんなのだろうか?
「元々はサーキット用にチューニングして主人が走ってたんですけど、カーブとか運転技術はないけど直線だったらいけるんじゃないかって、サーキットにもドラッグレースにも使えるような仕様にしてもらったんです。(アクセルの)全踏みってしたことがなくて、やってみたいっていうのがあったんですよね」
購入後、あえてノーマルに戻している
購入時は前のオーナーによって車高が下げられドレスアップ用のエアロがついていたそうだが、走るのに邪魔になるのであえて全部をノーマルに戻したという。その上で、エアクリーナー交換やフロントパイプを入れ、ECUチューニングで実測700HPのパワーを確保。車高が落とされていた足まわりをノーマルに戻した訳は、サーキットとドラッグレースを両立させるためなのだとか。
「足まわりは純正のショックとスプリングです。ドラッグレースの時は固すぎるとスタートでトラクションがかからないんですよね。サーキットを走る時は、純正のショックにサーキット用のモードがあるので、それで走ってます。バネレートは一緒なんですけど、ダンパーを絞って走るっていうカタチですね」
とパートナーは語る。
女の子っぽさも入れていきたい
以前はトヨタ「86」に乗っていたというmiwaさん。当初は左ハンドルで大きいチャレンジャーは怖かったが今は全然慣れたそうで、ドラッグレースでは初エントリーで準優勝まで行き、現在はオープン9というカテゴリーで0-300mで9.4秒を記録しているという。
「紫が好きでこれを買いました。全然わかんなかったんで、見た目から入った感じです。(ドラッグレースは)短いですけど、その中でもコンマ1秒とかを競う感じで、その差を出せるっていうか、私でもできるから楽しいですよ。ツリーの前ではアドレナリンがみなぎりますね。あそこに立つと、なんか今自分が変わるみたいな感じがします」
クルマのセッティングはパートナーに任せているmiwaさんだが、ドレスアップに関しては自分なりの主張があるのだという。
「ほぼノーマルで見た目が男っぽい感じなんで、ちょっとずつ女の子っぽさを入れていきたいです。今も入ってますけど、スワロのエンブレムとか。女子が見てカワイイって思ってもらえるようなのを目指したいですね」
今後に関しては、
「もし今のクラスで勝てないようであれば、スーパーチャージャーのプーリーをダウンサイジングしてブーストを上げ実測800~900HPを狙うところまでやってみようかなと」
という考えもパートナーにはあるそうだが、しばらくは現状をキープしていくということだ。