雨さん専用モデルも特別なカウルを装着
このNCロードスター13B搭載化は、そうした流れから、ロータリーエンジン搭載ありきで計画された。エンジン仕様については、本体は純正ポートの状態をキープし、オーバーホールのタイミングでローターの重量合わせ等を行い組み直している。
そして、パワーの源になるタービンをTD06-25Gに変更することで、最高出力を400ps程度まで引き出す。性能的には、パワーもトルクも突き詰めればもっと引き出せるが、この仕様では、ピークパワーがどうのという考えはなく、あくまでもストリートにおけるゆとりのパワーとオンオフ、パーシャル領域から反応の良さ、扱いやすさと乗りやすさに重点を置き、フルコンLINKでセッティングしている。だから、エンジンパワーはこれで必要にして十分という見解だ。
また、サスペンションについては、エンドレス ジールファンクションベースのRE雨宮オリジナルキットを装着。独自セッティングで減衰力の調整幅を持たせているので、あらゆるシーンにマッチさせることが可能だ。この足まわりに合わせるホイールは18インチのエンケイGTC01RR(FR9.5J+22)とアドバンA052(FR255/35-18)タイヤの組み合わせだ。
また、エクステリアについてもRE雨宮得意のエアロパーツを装着。このNCロードスターには雨さん専用モデルとして特別なカウルを装着している。ベースは驚くことに、昔のRE雨宮GReddyシリーズのことを知っているオーナーならピンと来るかも知れないが、2008年発表のRE雨宮スーパーグレッディIII(FD3Sベース)コンプリートボディキットをNCロードスターにボルトオン装着できるようにリメイクを施したという。NCオーナー達の間では、このボディキットについてRE雨宮からの発売も期待されたが、残念ながらコンプリートキットとしてのニュースはその後も舞い込んでこなかった。
2022年にデビューしたRE雨宮NCロードスター13Bターボが、果たして年明けにはどんな進化形として登場するのか? これについては、再びAMWで詳しく紹介する予定なので楽しみにしていてほしい。