来場者の投票で選ばれる賞を獲得!
ワイドボディキットも輸入し、ラッピングをして完成。
ワイドボディキットに関しては、やはり欧州よりラリーで使われるフィエスタ用の製品を個人輸入。そのパーツはおそらく、世界ラリー選手権の下位カテゴリーに参戦する車両のために市販されているボディキットだと思われる。
「ルーフのエアインテークは、別メーカーの商品でした。それも単独で見つけて輸入しようと試みたのですが、先方からは破損の恐れがあるなどの理由で、販売を拒否。それをなんとか説得して、ようやく入手できたのです」
こうして車両選定から各パーツの輸入と苦労しながらも、2020年にボディキットなどを組み合わせた状態が完成。そこから半年後に、当時の最新カラーリングであった2020年版のこのデザインを、愛車の2017年型「フィエスタ」へと落とし込んで完成。その後、コロナ禍などの影響で一般にお披露目することなく楽しんでいたが、今回ヒロさんの地元の九州で「TOYO TIRES FAN MEETING IN FUKUOKA」の開催を知り、ここで初披露。そして見事に、来場者投票で選ばれる「BEST CAR OF PROXES」の賞を獲得することができたのだ。
「完全なレプリカを目指すにはいろいろ制約があって難しいのですが、少しずつアレンジを加えながらここまで漕ぎつけました。できることならば、ご本人にこの車両を見てほしかったですけどね。それが叶わなかったのだけが残念です」
こんな熱いファンが日本にもいる事を、ケン・ブロックは空から見守ってくれていることだろう。