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【目指すは運転が上手くなるクルマ】STIの「フレキシブル」なパーツの実力をスバル「インプレッサ」で試しました【デモカー試乗】

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政

ボディ剛性をアップするのではなくバランスを整える

そこでSTIが提案するのが「フレキシブル」なパーツたち。剛性アップをさせるのではなく、剛性バランスを改善することでクルマの反応をリニアにしようという狙いだ。

「フレキシブルドロースティフナー」はボディやサスペンションをバネの力で引っ張ることで遊びをなくし、クルマの反応を速やかにしようという狙いのパーツ。

今回試乗したインプレッサではリアバンパー内に装着されていた。左右のリアフレームの後端をお互いに引っ張ることでボディにテンションをかけ、ドライバーの操作に対する反応を上げてくれる。ボディ剛性を一部だけ上げるのではバランスが崩れるので、全体を見ながらフレームにテンションを与えることで入力に対してすばやく反応させようというパーツなのだ。

さらにフロントには「フレキシブルタワーバー」を装着。タワーバーといえば、エンジンルーム内のストラットタワー左右をつないで剛性アップをさせるものが一般的。だが、このフレキシブルタワーバーでは左右をつなぐバーの真ん中にリンクボールが入る。そのためボディ剛性アップをさせるのではないが、左右のストラットタワーを支える効果は持つ。

路面からの入力などは適度にいなしつつ、コーナリング時には踏ん張ることで、強靭でしなやかな特性を実現するという。

今回は同一車両での比較試乗ができなかったのは残念だが、装着車両の試乗において、フレキシブルパーツシリーズの効果と思われるハンドリングを体験できた。

ステアリングの切り始めからごくごくわずかに反応してくれるので、クローズドコースでハイスピードでコーナーに飛び込んでも不安を感じにくい。タワーバーを付けたときのようないかにもな剛性アップやコーナリング時のアンダーステアを感じることなく、スムーズに向きを変えていける。

普段からクルマに乗る機会が多くない人、運転に自信のない人こそ、クルマの運転をイージーにするパーツとしてオススメしたい。

■「デモカー試乗」連載記事一覧はこちら

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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