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ブガッティ「ヴェイロン」がド派手仕様に! ブランド価値を下げることなくホイールとラッピングだけで全く異なるイメージに大変身

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

基本性能とデザインはそのままに

スタイリングは純正をキープさせたままたが、ボディ全体をラッピングし、そこにブランドロゴを配置(ブルーサントネールの深みのあるブルーと違うのはそのためだ)。

純正の優れた機構──たとえばヴェイロンの空力特性を最大限に引き出すモードチェンジ機構などはそのまま使用できるようになっている。ちなみに、そのモードチェンジ機構とは、高速走行時は地上最低高とリアウイングの高さを3段階調整。その地上最低高もノーマル120mmに対し「ハンドリングモード」に切り替えると80mm、さらに「トップスピードモード」に切り替えると60mmにまで低くすることが出来るというものだ。

そして、リアウイングは油圧式で、アップモードではルーフを越える位置まで上昇し、ブレーキを踏むとウイングが立ち上がりエアブレーキになる凝った機構を、すでに2009年の時点で採用していた。

また、インテリアについては、スノーベージュの名が与えられた特別なレザーで統一。シートはラグジュアリーではなく、スポーツバケットシートになっている点も注目であろう。

クルマのキャラクターに合ったデザインであるが、このシートは通常のバケットシートとはまったく比較にならないくらい、長距離ドライブも疲れなくて楽ということだった。

このヴェイロン16.4ブルーサントネールの意味名については諸説あるが、一般的に知られているのは、フランス語のサンブルーから「青い血」「貴族」を意味する表現が与えられたとされている。

このクルマは、そのネーミングから想像できるとおり、生まれも育ちも高貴なモデルであり、何よりも名門ブガッティが世に誕生させた100周年記念モデルという点においても、特別な存在である。

こうした特別なモデルはオリジナルを保っていることが重要であるため、カスタムして遊ぶとするならば、ここで紹介しているようにホイールでイメージを変え(純正ホイールは保管しておくことが肝心)、ラッピングで元色を残したままカラーチェンジして雰囲気を一新させて楽しむのが最良である。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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