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「ヨーロッパ」から「エミーラ」までロータスが80台集結! 女性オーナーやビギナーも一緒に75周年を祝福したイベントとは

「ヨーロッパ」から「エミーラ」までロータスが80台集結! 女性オーナーやビギナーも一緒に75周年を祝福したイベントとは

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

  • 12月24日(日)はまだ夜も明けきらない早朝から、ゲートオープンを待つ新旧ロータスが列をなす盛況
  • 2023年はコーリン・チャップマンが創設した英国の名門スポーツカー・メーカー、ロータスの創立75周年という節目の年だった
  • 12月の開催となったのは、コーリン・チャップマンの愛妻でありロータスの経営を支え続けたヘイゼル・チャップマンの忌月にちなんだとのこと
  • 80台を数えた参加車両は、やはり初代エリーゼ以降の「アルミ接着モノコック」世代の車種が多くを占めた
  • 本邦におけるスーパーカーブームを牽引したヨーロッパも多数参加
  • エランやエリートといった個性的な名作の姿も
  • 新旧のロータス車が居並ぶ
  • 同じ車種であっても個性豊か
  • 会場に駆け付けたロータス車の台数は80台にのぼった
  • 代官山T-SITEで毎月行われるモーニングクルーズの特別版となった
  • きわめて希少な21世紀版ヨーロッパSの姿も
  • ロータス最後のICEミッドシップスポーツカー、エミーラV6 ファースト エディションが展示された
  • ロータス初の電動ハイパーSUV、エレトレRも展示
  • ロータス75年のヒストリーが簡便に紹介されたパネルも展示された
  • イベントに参加したオーナーたちには温かいコーヒーが振る舞われ、会場のあちこちではオーナー同士が和気あいあいと語り合う風景が見られた
  • コンクールデレガンスを受賞した、高橋さんの2023年式エミーラ ファーストエディション。普段使いもできるのが魅力という
  • コンクールデレガンスを受賞した、鈴木さんの1984年式エスプリ ターボ。少年時代のスーパーカー・ブームでロータスに憧れた世代
  • コンクールデレガンスを受賞した、井上さんの2000年式エリーゼ。20代後半で憧れのクルマを手に入れたという。左はこのクルマをチョイスしたモータ―ジャーナリスト、西川 淳氏
  • コンクールデレガンスを受賞した、木村さんの1971年式エラン スプリント。今年で49年目の付き合い。「普段はオープンだけど、今日はハードトップ付けてきた。でも付けると音がこもってうるさいよね」
  • コンクールデレガンスを受賞した、モエさんの2018年式エリーゼ。初めてのマニュアル車なので絶賛運転修行中とのこと
  • 2023年12月24日(日)は代官山T-SITEに新旧さまざま色とりどりのロータス車が集まった
  • 2023年12月23日(土)~24日(日)に開催された「LOTUS 75th ANNIVERSARY」

「LOTUS 75th ANNIVERSARY」が2023年12月23~24日に開催

ロータスのエンブレムに「LOTUS」の文字と共にあしらわれた「ACBC」の文字は、ロータスの創始者アンソニー・コーリン・ブルース・チャップマンの頭文字であることは、ロータスのオーナーならずともよく知られている。そして昨年2023年はコーリン・チャップマンが創設した英国の名門スポーツカー・メーカー、ロータスの創立75周年という節目の年であった。そのミレニアム・イヤーを記念して、さる2023年12月23日(土)~24日(日)にかけて開催されたイベントが、「LOTUS 75th ANNIVERSARY」である。

代官山T-SITE名物のモーニングクルーズ、今回はロータス75周年スペシャル

東京都渋谷区の「代官山T-SITE」といえば、「世界一素敵な書店」との呼び声も高い代官山蔦屋書店を核とした商業施設の総称。そしてAMW読者諸氏の多くにとっては、「蔦屋書店の自動車書籍・雑誌コーナー」といえばお馴染みの存在だろう。

というわけでクルマ好きにとっても親和性の高い代官山T-SITEでは、毎月第2日曜日に「モーニングクルーズ」というイベントが開催されている。これは毎回決められたテーマに沿ったクルマが朝7時から9時の時間帯に、最大で120台が収容できる代官山T-SITE駐車場に集まってオーナー同士の親睦を深める、というイベント。

代官山蔦屋書店のクルマ・バイクコーナーのコンシェルジュ、Sさんの発案によって始まったと言われるこのモーニングクルーズ、都内の一等地でクルマが好きが無料で気軽に参加できるイベントということで毎回人気だが、第102回目となる今回は普段とは少し趣向を変え、ロータス創立75周年を記念するイベント「LOTUS 75th ANNIVERSARY」として開催された。

すなわち前日の12月23日(土)から代官山T-SITE敷地内のメインストリートとタクシープールには、ロータス初のハイパーSUV「エレトレR」と、ロータス最後のICEミッドシップスポーツカー「エミーラV6 ファースト エディション」がそれぞれ展示され、また、19時~21時にかけてはロータスの輸入元であるエルシーアイ株式会社が主催する招待制の前夜祭も開催されるなど、2日間にわたっての「イベント」となり、通常のモーニングクルーズ以上のボリュームとなったのが特徴だ。

ロータスの過去の功績を振り返るとともに、ブランドの未来を考える

改めて12月24日(日)は、メインとなるロータス モーニングクルーズが開催された。当日はまだ夜も明けきらない早朝から、ゲートオープンを待つ新旧ロータスが旧山手通りに長い列をなす盛況。開場と同時に代官山T-SITE駐車場は瞬く間に色とりどりのロータスで埋め尽くされた。

前述の通り会場にはロータス エレトレとエミーラも展示され、参加したロータス・オーナーや訪れた来場者から大いに注目を集めていた。また、「ロータスの過去の功績を振り返るとともに、ブランドの未来を考える」という趣旨がうたわれた今回のイベントでは、奇才コーリン・チャップマンが生み出したクルマの数々と、そのDNAを受け継ぐ近・現代ロータスまでの流れが理解できる、ロータス75年のヒストリーが簡便に紹介されたパネルも展示されるなど、実車以外の見どころも豊富だった。

歴史的名作からモダン・ロータスまで色とりどりに会場を染めた

イベントに参加したオーナーたちには温かいコーヒーが振る舞われ、会場のあちこちではオーナー同士が和気あいあいと語り合う光景が見られた。またイベント終盤には、モータージャーナリストや雑誌媒体、代官山蔦屋書店クルマ・バイクコーナーのコンシェルジュなどが選考を行うコンクールデレガンスのオーナー表彰なども行われ、それぞれの賞を受賞したオーナーたちには記念品が贈呈された。

80台を数えた参加車両は、やはり初代「エリーゼ」以降の「アルミ接着モノコック」世代の車種が多くを占めたが、初代「エリート」や「エラン」といったチャップマンの個性が強く滲み出た初期の名作・意欲作も参加しており、会場はまさにロータス創立75周年を記念するにふさわしい雰囲気となったのである。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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