旧車に仲間入りしているクルマを紹介
2024年に周年を迎えるモデルを紹介している本企画。今回は40年前の1984年にデビューした車両を紹介したい。人によってはまだまだ記憶に新しいモデルもあるかもしれないが、40年前のクルマと考えると立派な旧車であることは間違いないだろう。
トヨタ MR2
国産車初の量産車でミッドシップレイアウトを持つ乗用車として1984年6月に登場したのがMR2だ。MR2とはミッドシップ・ラナバウト・2シーターの頭文字を採ったもので、スポーツを大々的にうたっていないのは、当時の運輸省との兼ね合いもあったとウワサされている。
ミッドシップにレイアウトされたエンジンは、AE86でもおなじみの名機4A-Gで、のちにスーパーチャージャーをプラスした4A-GZ型も搭載された(廉価版として1.5Lモデルも存在)。
ミッドシップと聞くと大掛かりなものを想像するが、実はカローラ系のコンポーネンツを流用。極端に言えば前後を逆にレイアウトしたものとなっており、車両価格も150万円以下からと手の届くものとなっていた。
また前期型にはサンルーフ仕様が存在していたが、マイナーチェンジ後には解放感溢れるTバールーフ仕様が追加され、遊び心も兼ね備えたモデルとなっていたことが、後のオープン2シーターモデルのMR-Sに繋がったのかもしれない。
スバル ジャスティ
現行型はトールワゴンとなっているジャスティだが、1984年に登場したモデルは、当時のレックス(軽自動車)とレオーネの間を埋めるコンパクトなハッチバックとしてリリースされていた。
デビュー当初は1Lエンジンを搭載するリッターカーとなっており、スバルの普通車のエントリーモデルかつ、リッターカーという点は現行型と共通するものといえるかもしれない。
そんな初代ジャスティはスポーティな3ドアとファミリー向けの5ドアとキャラクターが分けられており、それぞれに2WDのほか4WDも用意されていたのはスバルらしいところだ。
1985年10月には1.2Lエンジンを搭載し、「火の玉ボーイ」というキャッチコピーが一躍有名になると、1987年2月には量産車として世界初となるCVTを搭載したモデルもラインナップするなど、エントリーモデルでありながらかなりの意欲作でもあったのだ。