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念願かなって「GT-Rオーテックバージョン」を入手!「ハコスカ」も「マークII」も4ドアだったオーナーのこだわりポイントとは?

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

  • フロントフェンダーもオーバーフェンダー化。フロントスポイラーが小型化されているが、真正面からの印象は2ドアGT-Rとの大差は無い
  • GT-Rの赤バッジが、フロントグリルに誇らしげに輝く
  • リアブリスターフェンダー部分をフロント側から見る。上下に分割されるプレスラインを起点に見ると分かりやすいが、リアドア途中より膨らみを持たせているのが確認できる
  • こちらは後部上方より見たリア部分。このブリスターフェンダーこそが、GT-Rとしての誇りのひとつ
  • リアのテールランプは、GT-R用ではなくあえての4ドアセダン用をそのまま使用
  • 内装も一部は松本さん好みのパーツセレクトに。ハンドルはモモへと変更
  • シートはガレージアクティブ製シートカバーを装着
  • エンジンは第2世代GT-Rを象徴する、排気量2568cc、直列6気筒4バルブDOHCツインターボで280psを発生するRB26DETTを搭載
  • 足まわりは、「適度な低さにしたいけど、下まわりをガリガリと擦らないように」という理由で、エアサスに変更。ここにも大人仕様へのこだわりが感じられる
  • 日産「スカイラインGT-R 40th Anniversary」とオーナーの松本宗貴さん
  • 「大人のための最高性能スポーツセダン」がコンセプトだったため、純正ではリアスポイラーを採用せず。そのコンセプトは崩さずに、松本さんの好みで小型タイプを装着
  • 4ドアのため、スポーティさよりもエレガントさを感じるスタイル

4ドアだからこそ買う意味がある 

2023年10月22日に熊本県で開催された「九州☆GT-Rミーティング2023」において、限定422台が生産された4ドアの日産「スカイライン GT-R」のうち、2台が参加。そのうちの1台のオーナーである松本宗貴さんに、なぜ4ドアを選んだのか? その思いを聞いた。

生粋のセダン好きだから選ぶ価値があった?!

1989年に登場した日産スカイラインGT-R(R32型)以降、2002年まで作られたR34型までの「GT-R」は、第2世代と呼ばれている。基本的に2ドアクーペしかボディ設定はなかったのだが、1997年に開催された第32回東京モーターショーにおいて、突如として4ドアGT-Rが出品された。ニスモシリーズや福祉車両など、日産の特装車を担うオーテックが手がけており、1998年に正式発売の運びとなった。

日産スカイライン GT-Rとしては4世代目となるR33型は、1995年から1998年に販売された。16年ぶりに「GT-R」の名前を冠して登場した先代のR32型と比べると、ボディサイズは拡大。それにともない重量も増えたことで、峠などで走りを楽しむユーザーなどから敬遠され、「失敗作」と揶揄される世代だったのは否めない。

しかし、モデル末期の1998年に、先にも説明したように、オーテックから4ドア版GT-Rが発売された。スカイライン生誕40周年を祝う特別車として、「大人のための最高性能スポーツセダン」をコンセプトに422台が生産されたのだった。

この車両のオーナーである松本さんは、約3年前にこの日産スカイラインGT-R オーテックバージョン 40th ANNIVERSARYを入手。数あるGT-Rの中でもこの車両を選んだ理由。それは、松本さんのクルマの趣向が大いに関係していた。

「私は昔から4ドアセダンが好きなのです。トヨタ・マークIIやハコスカも所有しましたが、2ドア設定がある車両でも全部4ドアを選びました。当時、オーテックから発表された時も購入したかったのですが、ファミリーカーが必要だったのでその時は諦めたのです。そして、念願かなって3年ほど前にこの個体を手に入れることができました!」

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