スバル レガシィRS
スバルのレガシィにも、初代、二代、三代には「RS」グレードがラインアップされていた。スバルの「RS」は「Road Sport」の略だった。レガシィは1993年、ニュージーランドでWRC初優勝(コリンマクレーにとっても初優勝)を遂げている。
スズキ スイフトRS
スバルと同じく、「RS」をロードスポーツの意味で命名しているのがスズキ。スイフトのRSはスイフトツポーツの陰に隠れて目立たない(?)存在だが、非常によく走り実用性も高い。楽しく走れ、ドラテク鍛錬車としてもじつはおすすめの1台だ。
トヨタ クラウンRS/GRヤリスRS/ヴィッツRS
トヨタは意外に「RS」グレードが多いメーカー。トヨタが「RS」に込めた意味は「Runabout Sports(ランナバウト・スポーツ)」、つまり「キビキビと自由に走れる」といったイメージだ。
ポルシェ911カレラRS
ポルシェも伝統的に「RS」を好むメーカーだ。
漫画「サーキットの狼」で早瀬左近の愛車だった911カレラRS(ナナサンカレラ)やポルシェカレラRSRターボの「RS」はドイツ語のRennsport(レンシュポルト)、英語でいえばレーシングスポーツの意味。アウディTT-RSなど、アウディの「RS」もポルシェと同じRennsport(レンシュポルト)の略となる。
ルノー
メガーヌR.S.、ルーテシアR.S.、トゥインゴR.S.といったスポーツモデルを用意してきたルノーの場合、「RS」ではなく「R.S.」。「R.S.」はルノー・スポールの略。ルノー・スポールはルノーのモータースポーツ部門で、スポーツモデルの開発とモータースポーツ運営組織を担当していたが、2021年にアルピーヌ ブランドと統合されている。
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見てきたように、メーカーごとに「RS」の意味は微妙に違うが、どれもスポーツ指向が強く、スパルタンな仕様という点では共通している。
クルマ好きが喜ぶモデルとして、これからも各車が「RS」もしくは、「RS」に相当するグレードのクルマと作り続け、増やしていってくれることを期待したい。