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希少! 日産「GT-R LMリミテッド」の誰もが見惚れる美しさの秘密は「新車戻し」にありました

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(ガスグラフィックス)

見た目は純正だけど、ファインチューニングも敢行

しかも、河村さんに驚かされたのはこれだけではなかった。基本は純正の外観をキープしているのだが、実はエンジン、トランスミッション、デフなどはしっかりとチューニング済み。そのメニューも、エンジンはN1のエンジンブロックを使いつつNAPRECのメニューを実施。コイルとインジェクターはR35 GT-Rの純正品を流用しつつ、ジュラテックによりそれらの位置を最適化。ただし、パイピングやパーツレイアウトなどは純正を踏襲という徹底ぶり。

トランスミッションはゲトラグ製コンバージョンキットで、こちらも新品で入手。さらにデフはニスモ製カーボンLSDに交換と、「見た目は純正のままでのファインチューニングと、可能な限りの新車戻し」が、河村さんの愛車のチューニングテーマなのだ。

「愛車は鳥取県にあるチューニングショップ、NRクラフトさんに手がけてもらっているのですが、それも転勤でそちらに住んでいたことがきっかけです。いろいろとパーツが揃ったのでいよいよ始めようとした時が、たまたま鳥取県在住だったという流れです。今でも500kmほど走って愛車を預けに行きますが、私が愛車をどうしたいのかをしっかり理解してくれているので、安心なのです」

ちなみに、このLMリミテッドは北海道在住時に入手。チューニングは鳥取、そして現在の住まいは福岡。これだけ遠方の引っ越しが多い中で、今まで集めてきた在庫部品はどこに保管しているのか、素朴な疑問を投げてみた。

「ストックヤードが生まれ故郷の福岡にあるんです。いわゆる、実家ってやつですが(笑)。基本的に、購入したパーツは全てそこに送っていました。でも、製造廃止になり手に入らない製品で、ヘッドライトのように高額になっている商品があるんです。そういう大切なものだけはいつも手元に置いていて、私の引っ越しとともに各地を転々と移ってきましたね(笑)」

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