東京オートサロン2024のクスコブースは新作チューニングパーツが目白押し
2024年1月12日~14日に開催された東京オートサロン2024。クスコのブースでは2023年のフォーミュラドリフトジャパンでWRC王者カッレ・ロバンペラ選手がドライブした「レッドブル カローラ」やMY24の日産「GT-R NISMO」デモカー、GROW Designとコラボしたトヨタ「GR86」が展示され注目を集めていた。そんな中でも目についたのが、GR86/BRZ用のスーパーチャージャーキット(参考出品)だ。
GR86/BRZのためのスーパーチャージャーキットが開発中
ひと口にスーパーチャージャーといっても、現在出回っているほとんどのスーパーチャージャーは、楕円形のハウジングの中にまゆ型のローターが2つ入っているルーツブロワータイプ(ルーツブロワーは厳密にいうとコンプレッサーではなく、ブロワー=送風機)。
それに対し、クスコのスーパーチャージャーはツイスト状の雄ローター&雌ローターを組み合わせたリショルムコンプレッサー(かつてマツダがミラーサイクル用に採用したタイプ)。回転の低い状態でもコンプレッサーとして働き、最大で吸気は2倍まで圧縮される。
全域高効率でいわゆるターボラグが小さいのも大きな特徴だ。GR86/BRZが積むFA24エンジンとの組み合わせでは、NA 3.0Lのようなトルクフルでリニアな加速を実現し、ATとのマッチングの良さも期待できる。
さらに、同じリショルムコンプレッサーで、スズキ「ジムニー シエラ」用のスーパーチャージャーキットも開発中。こちらは最大トルク200Nm(ノーマル比150%)になる仕様だ。
軽自動車の強化クラッチも登場
もうひとつ、軽自動車用の強化クラッチも注目の新製品のひとつ。現在、新車で購入できるクルマでMT車というと、ほとんど軽自動車しか残っていない。にもかかわらず、軽自動車用の強化クラッチは手つかずに近かったので、シングルクラッチで、ノーマル並みの扱いやすさ&踏力で、伝達トルクの高い強化クラッチを開発したとのこと(カバー、ディスク、フライホイールのセット)。
また、クスコといえばボディビルドアップパーツの代表格でもあるが、今年はS-MCB(モーションコントロールビーム)ストラットバーを新製品として発売決定。
そしてクスコといえば金属系のパーツのイメージが強いが、今回は非金属パーツ、カーボンを使ったブレーキ冷却導風板(シビックタイプR用)や純正エアクリーナーにボルトオンで装着できるエアインテークダクト(86/BRZ用)も新製品として発表。
ユニークなものとしては、サーキット走行時にタイヤからの砂利や小石の跳ね上げによるボディの傷つきを防止するためのオンロード用のスポーツフラップもあった。