ジープジャンボリー主催クラブの事務局長が所有するTJラングラーのルビコン
2023年9月に富士山麓のスタックランドファームオフロードコースで開催された「ジープジャンボリー」には、古くはウィリス「MB型」から三菱ジープ、そして最新のジープ「ラングラー」まで、個性的なジープと魅力たっぷりのオーナーが集まった。今回は、このイベントを主催するクラブ「4×4CLUB INFINITY」に所属する石野さんが乗るTJ型ジープ「ラングラー ルビコン」を紹介しよう。
この時代のルビコンは限定生産の本格オフローダーだった
ジープジャンボリー会場内の本部前に止まっていたこの車両、じつは主催の4×4CLUB INFINITYの事務局長を務める石野さんが乗るTJ型ラングラーのルビコンだ。三菱ジープがメインというイメージのある石野さんだが、以前から本国仕様のルビコンに乗りたかったそうで、しばらく探していた結果、今から8年ほど前に2003年式ラングラー ルビコンを入手したそうだ。
現在販売されているJL型ラングラーでは日本でもトップグレードであるルビコンを入手することができるが、TJ型ラングラーの時代には、ルビコンは正規輸入されることはなく、本国で限定発売される本格的なオフローダーだった。そのため日本国内で見ることは非常に稀で、ごく少数が並行輸入されているのみとなっている。
ルビコンに搭載されるエンジンは通常モデルと同じながら、ローレンジのギア比が4:1に落とされているほか、前後のデフロックを標準で装備する。またタイヤは他のモデルと比べて外径がひと回り大きくなり、サスペンションも専用品となる。これによってロードクリアランスは大幅に増加し、オフロードの走破性が高められているのだ。
純正スタイルを活かして足まわりを中心にカスタム
石野さんはそんなルビコンをさらにオフロード向けにカスタムしている。足まわりはラフカントリー製のリフトアップキットで4インチ(約10cm)リフトアップしている。さらにロッククローラーバンパーやSKYJACKER製スウェイバーなどを装着。
とはいえ、あえて純正フェンダーのままの純正ライクなスタイルを重視しており、アルミホイールもあえて純正のままタイヤのみひと回り大きな255/85R16サイズを履いている。これによって見た目は決して派手ではないが、ここスタックランドオフロードファームのコースも走破できるなど、かなりハードなオフロード走行も可能となっているのだ。
石野さんが乗るジープの中では最も快適な1台
石野さんはこのTJラングラールビコンのほか、新車で購入してからずっと乗り続けているという1982年式の三菱ジープJ59やCJ-7など、複数のジープを所有している。それぞれの車両の中ではこのTJが最も新しい車両となるそうだが、それでも生産から20年が経過したモデルということになる。
「もちろんそれぞれの良さはありますから甲乙つけがたいですね。でも夏場はエアコンがよく効くこのクルマが稼働することがやっぱり多いですね」