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ヴェイルサイドが日産「セドリック」をレストモッド! いま横幕氏が「チューニング人生における原点」を選んだ理由とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

  • 230型は、セドリックとしては3代目、グロリアとしては4代目となる。当初から2ドアハードトップが登場し、少し遅れて4ドアハードトップが追加設定された
  • ハードトップの特徴である角目2灯式ヘッドランプがカッコイイ。駆動系に、OSツインプレート、S15 NISMO 6速ミッションなどを奢っている
  • エクステリアはVeilside改で、ワイドフロントフェンダー、ワイドリアフェンダー、エンジンフード、トランクフード、クロームモールディング、クロームバンパーなどをセット
  • ホイールはRSワタナベで、フロントが7J×15、リアが9J×15だ。タイヤはPOTENZA RE-71RSで、フロントが195/60R15、リアが225/60R15。サスペンションもVeilsideオリジナルを装着
  • Veilside3.2Lエンジンを搭載。Veilsideインテークマニホールド、Veilsideエキゾーストマニホールド、ライジング製55φスロットルインジェクション、Veilsideマフラー、リンクCPUなどを装備
  • JMCヘッドカバー、JMCカムホルダー、JMC特注タペットカバー、カムシャフト、ビックバルブ(IN:46.5/EX:38.5)、強化バルブスプリング、チタンリテーナー、89mm試作ピストン、OSコンロッド、OSクランク、レース用プーリーなどを組み込んでいる
  • スポーツ走行にフォーカスしたスポーティなシートではなく、オリジナル仕様で仕上げている
  • L型エンジンは、日本を代表するチューナーであるヴェイルサイド横幕代表がクルマイジりを始めたときに触っていた原点のような存在だ
  • L型エンジンは、日本を代表するチューナーであるヴェイルサイド横幕代表がクルマイジりを始めたときに触っていた原点のような存在だ

日本を代表する名チューナーのヴェイルサイドが出展

2024年1月12日~14日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された東京オートサロン2024にて、名チューナーのひとつであるヴェイルサイドのブースで1973年式の日産230型「セドリック」が展示されていた。その詳細をお届けしよう。

『ワイルド・スピード』に登場したメイン車両の製作を手がける

東京オートサロンは1983年に「東京エキサイティングカーショー」としてスタートした当初はチューニング・ドレスアップショップの出展がメインだったが、1990年代後半から自動車メーカーも大々的にブースを展開。昨今は、ハイクオリティなコンセプトカー、独創的なチューニングカーおよびドレスアップカーの共演を楽しめるようになっている。

今回も名の知れた出展社がワクワクできるクルマを披露したが、日本を代表する名チューナーのひとつであるヴェイルサイドが、なんと1973年式の日産「セドリック 2ドアハードトップ」を展示。ハリウッド映画『ワイルド・スピード』に登場したメイン車両の製作を手がけ、東京オートサロン カスタムカーコンテストのドレスアップカー部門で最優秀賞を幾度も受賞しているヴェイルサイドが230型セドリックを仕上げたということで大いに話題となった。

「ずいぶん昔の話になりますが、L型エンジンのチューナーだったんですよ。ターボ化したり、いろいろやっていました。RBエンジン、SRエンジン、2Jエンジンなどもチューンし、世界記録を出すなど、クルマイジりを始めてかれこれ40年ということになります」

とはヴェイルサイド横幕代表の言葉だ。ヴェイルサイドの公式サイトを確認したら、横幕レーシングによって積み上げられた感性と経験と実績が、ドラッグレース&0-300km/hにおける日本記録および世界記録(世界最高速達成)にまで及んだと記されていた。

GT-Rのミレニアムジェイドをボディに反映

「今回のオートサロンで披露したVeilside 230改 CONCEPTは、自身の中での温故知新ということになります。もう一度あの頃の自分、つまり初心に立ち返ってみようと思ったのが製作のきっかけですね。昔はコンピューターなどが存在しませんでしたが、いまは違います。コンピューターを使うことが当たり前となった現在のチューン事情を知っている目が肥えた自分と最新の技術を使えば、L型エンジンの欠点を打破できると思ったんですよ」

旧車を現代の技術で蘇らせ、新たな解釈を加えることをレストモッドと呼ぶが、横幕代表が自身のチューニング人生における原点のような存在である230型セドリックに施しているのはまさにそれだといっていい。その情熱はエンジンのみならず、ボディの方にも見事に注がれていた。

「当時、一般のユーザーはもちろん、チューンの世界でもS30系フェアレディZやハコスカは人気がありましたが、230型セドリックは見向きもされませんでした。そういったこともあり、今回あえて230をチョイスしました。ボディはすべて剥離して仕上げています。各種パーツは、可能な限り新品に交換。もはや入手不可能だが必要、という部品は造りました。自分の中で思い入れのあるクルマをやりたかったんですよね。いまやると、こういう風になる、というのを体験してみたかったわけです」

ボディカラーも個性的で230型セドリックにマッチしていたので、これもオリジナルなのかな? と思ったら、真横に展示されていたVeilside R35 GT-R 2024モデルと同色となるミレニアムジェイドだった。そのあたりの色選びからも、ヴェイルサイド横幕代表のセンスのよさが窺い知れた。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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