クルマを意のままに操れるパーツも装着
走行性能のパーツとして、STI製フレキシブルVバーとSTI製のドロースティフナーリアが装着されている。フレキシブルVバーはフロントストラットとバルクヘッドを繋げるVバーにピロボールを挟み、シャシーのしなりを効果的に利用することで、ステアリグ応答性をアップし、操舵初期の常用域から限界までドライバーの意のままに走行できるハンドリングを実現するパーツだ。
ドロースティフナーリアは、リアバンパー内の左右のリアフレーム後端部に、フレキシブルドロースティフナーを装着することで、適切な負荷を車体にかけることができ、ドライバーの操作に対する車体の一体感を高め、スポーティで機敏な動きとなめらかな乗り心地を両立させるパーツだ。スバルのクルマ作りが目指す、ドライバーとクルマの一体感の実現を担う重要なアイテムが付けられていた。
そのほか、カスタムモデル用に、SUBARU BRZ GT300と同様のストライプのペイントがボンネットとトランクに描かれていた。また、ルーフに鏡面のようなシルバーのラッピングが施されており、このラッピングはBRZ GT300やニュルブルクリンク24時間耐久レース車のSUBARU WRX NBR CHALLENGEにも採用されているもの。
日光を反射して、車内の温度上昇を軽減する効果を持っているとのこと。レーシングスーツを装着してドライブしなければならないレース車にとって、真夏などはとても大切な役割を果たしてくれているカスタムなのだ。レースで培った技術をここでも市販車にフィードバックしていることがうかがえる。
今後、STI performanceパッケージとして販売する予定はあるかとの問いについて担当者は次のようにコメント。
「現段階でパッケージ化することは考えておりません。オーナーさんそれぞれ装着したいパーツが違うと思うので、あえて好きなものだけを選択して付けてもらうようにしています」
カスタムの完成形ともいえるBRZ STI performance。機能性とカッコよさを兼ね備えたSTIパーツに今一度注目してほしい。