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フジツボが満を持して日産「GT-R」用マフラーを大公開! 大雪での一酸化炭素中毒を防ぐ「スノーケル」に注目です

FUJITSUBO VVV(ヴィダブリュ)ConceptとFUJITSUBO SPORTCATALYZER Conceptを装着したGT-R NISMO MY2024

東京オートサロン2024のフジツボ展示は見どころ満載

日産の「GT-R NISMO」MY2024の純正マフラーにも採用されているフジツボは、2024年1月12日~14日に開催の東京オートサロン2024では、アフター用のマフラー「FUJITSUBO VVV(ヴィダブリュ)Concept」を装着したGT-R NISMO 2024を展示した。

F1でおなじみインコネル材を使ったスポーツ触媒も登場

純正マフラーとの大きな違いは、まず音量調整が可能な可変バルブを追加しているところ。街乗りではこのバルブを閉じて静かに走り、スポーツ走行ではバルブを開放し、迫力あるエキゾーストノートと高出力を味わえる仕様だ。一見複雑なレイアウトをしているが、バルブ開放時にはほぼストレート構造になっていて、排気効率の良さが窺える。

もうひとつのトピックは、F1などでもおなじみの素材インコネルを使ったスポーツ触媒「FUJITSUBO SPORTCATALYZER Concept」。インコネルは高温強度が大きく、優れた耐蝕性を誇るニッケル合金だが、熱伝導率が悪く、切削加工が困難な合金として知られている素材だ。

R35は高出力がゆえに排気温度がかなり高く、チューニングしていくとステンレスでは熱変形の心配も出てくるので、フジツボでは他社に先駆け、インコネル製のスポーツキャタライザーを開発。熱に強いだけでなくステンレスより強度も高いのでその分板厚を薄くでき、軽量化にもつながるメリットがある。

デザイン面でも、カーボンを活かしたカラーリングで、マフラーエンドを仕上げているのが特徴だ。

シビックタイプR用の3本出しマフラーも開発中

もう1台のデモカーは、ホンダ「シビックタイプR」(FL5)。FL5は電子制御のシステムが複雑で、チタン製の2本出しマフラーから製品化、販売していたが、今回はその第2弾として、可変バルブ付きの製品化に成功。3本出しにして、カラーリングも凝ったものになっていた(開発中)。

その隣には、今月発売となるGRカローラ用のマフラーが。純正が3本出しマフラーなので、その切り欠きに合わせて4本出しマフラーにして、可変バルブを加えた製品になっている。

大雪での一酸化炭素中毒を予防する「スノーケル」

こうした高性能エキゾーストに混じって展示されていて感心したのは、「スノーケル」という商品。これは大雪で通行止めなどに巻き込まれた際、排気ガスによる車内の一酸化炭素中毒の予防を目的にした排気補助パーツ。

エクステンションパイプを取り付けることにより、排気管出口が雪で塞がれるのを防ぐというもので、マフラー出口の外径が30~40mmなら簡単に装着できるようになっている。

今のところ軽自動車サイズの汎用モデルのみの発売(1万2980円/消費税込)となっているが、対応車種も今後広げていく予定とのことだ。

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その他、AE86やAW11など旧車のマフラーを最新の技術で作り直したものや、好評のバーベキューグリルなども展示。エキゾーストメーカーとして、硬軟おりまぜ、アイデア豊富な展開、展示となっていた。

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