e-4ORCE 全輪駆動システムを搭載
日産自動車の欧州部門は、山岳救助のニーズに合わせて大幅に改良されたエクストレイル e-4ORCE を開発し、この冬、独自のe-4ORCE テクノロジーの全輪駆動の強みをヨーロッパのスキー場に導入します。その詳細を見ていきます。
回生制動力を1/10,000秒単位で緻密にコントロール
エクストレイル マウンテン レスキューは、スノートラックに履き替えることで、滑りやすいゲレンデで確実なトラクションを提供する。また、負傷したスキーヤーをスキー場まで搬送できるように、担架を設置できるように後部座席を取り外した。医療従事者は運転席の後方で、後ろ向きに着座する。
他にも、担架とスノーショベルを運ぶための特注のルーフラックが追加された。サイレン、点滅するライトバー、強力なライトがルーフとボンネットにも装備される。フロントとリアのフェンダーは拡幅され、フロントのバンパーはウインチを搭載。牽引フックがフロントとリアのバンパーに追加される。車高は230mm引き上げられ、乗降を容易にするフットボードがサイドに装備される。
エクストレイル マウンテン レスキューは、先進的な電動ツインモーター「e-4ORCE」全輪駆動システムを搭載。各4輪のグリップ限界を算出しながら駆動力、回生制動力を1/10,000秒単位で緻密にコントロールしているため、スリップしやすい雪道の下り坂などにおいても、不安なく走行することができる。
イタリアの人気スキー場に展示
エクストレイル マウンテン レスキューは、「責任あるライド」を旗印に、ヨーロッパの5つのスキー場でキャンペーンを行う。ゲレンデで衝突の危険を減らすために、危険な場所では徐行することをスノーライダーに促すデジタル標識を設置し、マナー向上を呼びかける。
クルマの速度を表示する道路標識と同様に接近するライダーの速度を監視し、適切な速度で接近してきた場合には「Thank You」、速度が速すぎると判断された場合には「Slow Down」を表示。また、イタリアの人気スキー場チェルビニアでは、ガラスの箱に入って展示される。
日産AMIEO(アフリカ、中東、インド、ヨーロッパ、オセアニア)地域のブランド&カスタマーエクスペリエンス担当バイスプレジデントのコラリー・ムジー氏は次のように述べた。
「エクストレイル マウンテン レスキューの開発とキャンペーンは、日産の先進的な電動全輪駆動システム e-4ORCE の利点を理解してもらうための大胆かつ革新的な方法です。5つのスキー場を訪れる数千人のウィンタースポーツ愛好家にe-4ORCEを搭載したエクストレイルが路上でもたらす安心感を見て、理解していただけるでしょう」
雪原を疾走する日産エクストレイル