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ちょいフルBMWの「MT換装」は当たり前! イーターエンジンでもサーキットで操り走る歓びにあふれてます

高梨さんはオートバイも好きで、現在もR100RSやR1200STを所有している

アクティブカーズ走行会に集結した多彩なBMW

富士スピードウェイを1時間貸し切って開催されたアクティブカーズ走行会。参加車が28台ということからクリアラップが取りやすく、また走行マナーもいいことから、それぞれの参加者が愛車の限界やドライビングスキルを試しやすいと好評です。今回はそんなアクティブカーズ走行会の参加車の一部を紹介する第2弾。アルピナ「B3」やE30「M3」、E30の「325iツーリング」、E28の「528e」を紹介します。

ATのZ4からMTのB3へ乗り換え

以前は「Z4」に乗っていたオーナーの田口千博さんがなぜこのアルピナB3を購入したのか。いやいや、話を聞いているこちらからすればZ4だっていいクルマじゃないの、と思ったので思わずその理由を聞いてしまったのだが、その答えは

「Z4もいいクルマだったんですがATで、その点だけが不満だったんです。やっぱり操作するほうが愉しくて、MT車を探していたらたまたま見つかったので、入れ替えてしまいました」

とのことだった。

実際このB3に試乗してみたら、予想していたほどピーキーではなくて乗りやすく、ボディサイズもちょうどいい、ということから購入を決定。

現在装備されているレカロ・スポーツスターはZ4から移設したもの。調子が悪かったエアコンは、アクティブカーズで見てもらってガス漏れが原因と判明したため修理してもらっている。今後はライト類のモダン化をすれば長く乗っていられる、というアドバイスをもらっているため、徐々に取りかかっていこうと考えているところだそうだ。

オールラウンダーなM3

15年ほど前「なにか面白いクルマはないか」と探していたとき見つけたのが、このM3。オーナーの山上文雄さんは当時クルマで通勤をしていて、その距離は往復で100km。いまは別のクルマも持っているのでM3は遊ぶときのクルマとなっているが、当時は足となっていたために走行距離は累計で30万kmを超えている。

しかしそのころからトラブルはほとんどなく、遊びクルマとなったのち、去年はじめてエンジンをオーバーホールしたそうだ。同時にポート研摩やハイコンプピストンへの交換などもおこなっている。ボディ塗装は3年ほど前に塗り直しをしたもの。そうやって今年はこの部分を、来年はこの部分をと、順序立ててメンテナンスを続けていくことが、かえって維持費をかけないということにも繋がっている。ちなみにシートは、運転席はレカロとなっているが、あとはノーマル。ステアリングもノーマルだが、とくに不満はないとのこと。

サスペンションはビルシュタイン、ホイールはBBSのM3専用品であるDTMにミシュラン・パイロットスポーツ4をセットしているが、サーキット走行の装備としては制動屋製ブレーキパッドくらいで、それもストリートでも問題なく使えるもの。街中からサーキットまで、まさにオールラウンダーといえるM3だ。

走りの愉しさを求めてツーリングをMTに換装

25年ほど前に、ワゴン車がほしいということから園田利明さんが購入したのがこの325iツーリング。もちろんAT車だったわけだが、乗り続けているうちにMTのほうが楽しそうと思いはじめ、ついにMTへの換装をおこなった。実際MTとなってからは、走るのがさらに楽しくなったそうだ。

エンジンは数年前にオーバーホールをおこなっていて、そのときにカム交換やオーバーサイズピストンへの交換、ダイレクトタイプの吸気系やエキゾーストマニホールド交換などをおこない、同時に制御を純正DMEからリンクでの制御に変更している。さらにそのオーバーホール時、どうせエンジンを降ろしてバラすのだからと、耐熱塗料を使ってブロックを赤にペイント。

「見えるところではないのですが、個人的な満足感のみで塗ってみました」

とのこと。せっかくだからこれも、と思うのは、オーバーホールでのあるあるだ。

走ること自体が愉しいクルマ

走行4万kmだった中古車を見つけ、1991年の3月3日に納車されたというのが高梨幹夫さんの528e。現在18万kmまで走行距離は伸びているが、エンジンはまったく不具合がなく、オーバーホールもおこなっていない。

もともと高梨さんはオートバイも好きで、現在もR100RSやR1200STを所有しているという。そんな乗り物を操作するのが好きな人がこのクルマに乗り続けているのは、走ること自体が愉しいクルマだからだ。

現状カスタマイズとしては、シートをレカロの電動調整式で当時最高級品だったCSEにしていることと、ビルシュタインのローダウンキットを入れていることくらい。それでベテランドライバーが「愉しい」というのは、設計思想や製造工程も含めた、クルマの素性がいい、ということなのだろう。

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