大胆なエクステリアの変更
ワイド化されたサイドパネル、巨大なサイドエアインテーク、再設計されたボディサイドパネル等々を装備したことで、フロントフェンダーからテールエンドにつながるサイドラインは、ウルスのそれからさらに戦闘的な雰囲気へと変化を遂げた。フロントドアにY字型のプレスラインが採用されているのは、現在のランボルギーニ車のデザインコンセプトを継承したものともいえるし、それはオリジナル・デザインのホイール、「YN.5D」にも共通して見受けられる。
より大きなダウンフォースを得るために採用された複数のリアウイングやスポイラー、そしてディフューザーの造形もまた過激だ。ディフューザーのセンターには3本出しのエグゾースト・システムが確認できるが、これも今回新たに採用されたアイテムであるという。
モンスターな馬力を誇るハイパースポーツSUV
フロントに搭載されるエンジンは、900psの最高出力と1100Nmの最大トルクを誇る、4L V型8気筒ツインターボで、こちらももちろんマンソリーのチューニングによるもの。0−100km/h加速2.9秒、最高速では323km/hを誇るヴェナトゥス・クーペ・EVO Cは、間違いなく世界の第一線に君臨するSUVといえるのだ。
インテリアでは、後席へのアクセスを容易にするための折り畳み式フロントシート、個別設定が可能であるとともにセンターコンソールも備わるリア・シングルシート、マンソリーのロゴ入りシートベルト、スポーツ・アルミニウム・ペダルなどが装備されるほか、トリムには豪華なレザー素材が惜しみなく使用されている。ランボルギーニ自身、それをSSUV(スーパースポーツSUV)とカテゴライズしたウルス。ならばこのマンソリーの作は、HSUV(ハイパースポーツSUV)とでも呼ぶべき一台なのだろうか。