EVでもカスタムの面白さを世に広めたい!
1月12~14日に開催された「東京オートサロン2024」。オートバックスでは『A PIT AUTOBACS』としてブースを出展、なかでも特に注目を集めたのはカスタムを施した電気自動車の数々だ。
50周年を迎えたオートバックスによる挑戦
オートバックスでは、新たなブランド『A PIT EVパフォーマンス』を立ち上げ、電気自動車のチューニングやドレスアップを提案するため、オリジナルパーツの開発などを積極的に進めていくという。
展示された車両はテスラ「モデルY」にBYD「ドルフィン」などで、いずれもエクステリアやサスペンションに手が入っており、スタイリングや走りの性能を大きくブラッシュアップする。
例えば往年のコンパクトなホットハッチを彷彿させるドルフィン・タイプAは、フロント/サイド/リアのアンダースポイラーで低く構えたスタイルを強調、スプリングでローダウンしたうえ独自に塗装したワークの17インチをセット。
日本のみならず世界でも高い人気を誇るテスラのモデルYは、ポーランドで誕生した「マクストンデザイン」のエアロをまとい、サスペンションはEVパフォーマンスによるプロトタイプだ。
さらに足もとはBBS-LMのより走りに振った仕様のテスラ・モデル3も面白い。オリジナルの足まわりは全長調整式でバージョン2に進化、スプリングは車重を考慮しフロント18kg/リヤ13kgに設定。タイヤはドライグリップを最優先させたA052を装着し、サーキットやストリートでテストを積み重ねているという。21インチでスポーティさと高級感を両立。
EVの持つエコロジーや環境性はそのままに、カスタムや走る楽しさを追求した新ブランド、今後も新製品のリリース情報に期待が高まる。
ガライヤだけでなく「GR86」のチューニングにも注目!
もうひとつの大きなトピックといえるのが、ステージ中央に展示された「ガライヤ」だ。2002年の東京オートサロンで初公開されたスポーツカーで、市販こそされなかったがスーパーGTでの活躍は今も記憶に新しい。
そんな伝説のマシンがエンジンからEVへと華麗なる転身を遂げ、再び表舞台へ姿を現したのはレースファンならずとも感激だろう。
もちろん力を入れているのはEVばかりじゃない。A PIT 東雲とスーパーオートバックス浜松、HKSによるプロジェクトのテスト車両である「GR86」は、数々のオリジナルパーツで武装したチューニングカーだ。外装はHKSのボディキット・タイプSと、A PITのカーボン製ダックテールスポイラー、フェンダーダクトを組み合わせよりスポーティに。クラッチはエクセディをベースにしたオリジナル、ホイールもTWS T-66Fをオリジナル色に塗装する。
足まわりは木下みつひろ選手が開発ドライバーを務めた車高調で、その名も「ハイパーマックス・ゲートスペック」だ。サーキットでの速さとストリートでの快適性を高次元で両立し、より安全かつ安心してスポーツ走行を楽しめるよう味付けされている。
なお2024年はオートバックスは誕生50年のアニバーサルイヤー。それを記念したグッズなどが全国で発売中なので、是非とも近所の店舗へ足を運んでみて欲しい。
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2024年2月10日から開催される西日本最大のカーイベント「大阪オートメッセ(OAM)」に、オートバックスの協賛が決定した。まだ詳細はお知らせできないが、かつてない規模での企画で来場者を迎えてくれることだけは確か。詳細はAMWで追ってご連絡するのでお楽しみに!