450馬力のツンターボロータリー
正式名称は「マツモトキヨシ ロータリーロードスターbyRE雨宮」だ。
注目すべきはパワーユニットで、搭載させたREエンジンは13B-REW、つまりFD3S用のエンジンだ。もちろん、本体はスタンダードではなく、装着させるタービンとの相性を考え、これまで培ってきた経験に基づいて考案したスペシャルポートを採用。
ハイパワーを引き出す要となるタービンは、JPターボ製B400Kというモデルを選択し、専用マニホールドを製作してツイン装着。その最高出力は450psにも達するという。
また、エンジンだけが凄くてもクルマとしては扱いにくくなるため、ストリートカーとして普段乗りでも快適に使えるようにサスペンションチューンもぬかりなく行われている。
RE雨宮がこのクルマ用にセットを考えたのが、RX-8用のサスペンションを使った移植技だ。かなり興味深い内容だが、各アームやナックルも含めて交換することで、NCロードスターのハンドリングはより良くなっている。
そのサスペンションシステムには、エンドレス ジールファンクションベースのRE雨宮オリジナル車高調キットを装着。減衰力の調整幅を持たせ独自セッティングで、あらゆるシーンにマッチさせることが可能だ。この足まわりに合わせるホイールは18インチのエンケイNT03RR(FR9.5J+22)とアドバンネオバAD09(F255/35-18・R255/35-18)タイヤの組み合わせだ。
コンパクトボディにハイパワーエンジンの搭載。このギャップはある意味で正統派チューニングカーといえるかもしれない。小さいからといって舐めてかかったクルマをあっさり追い抜いてしまうというのは、チューニングカーの醍醐味だ。
普段はこのパワーを使い切るということはないだろうが、持て余すパワーを所有することは、色々な意味でゆとりをもたらす。たまに味わうロータリーロケットマシンとしての快感。それを楽しめるのが、軽量コンパクトなRE雨宮NCロードスターベースREツインターボ化仕様といえるだろう。