北米で発売される最も優れたモデルに贈られる
アメリカとカナダを対象とした「北米カー・オブ・ザ・イヤー」のイヤーカー(Best of 2024)が発表され、乗用車部門でトヨタ「プリウス」「プリウス プライム」(プラグインハイブリッド)が受賞を果たしました。その詳細をお届けします。
アメリカとカナダの“今年の顔”を決定する「北米カー・オブ・ザ・イヤー」
2023年12月にアメリカとカナダを対象とした「北米カー・オブ・ザ・イヤー」のイヤーカー(Best of 2024)が発表され、乗用車部門でトヨタ プリウス/プリウス プライム(プラグインハイブリッド)が受賞を果たした。
北米カー・オブ・ザ・イヤー(北米カー・ユーティリティー・アンド・トラック・オブ・ザ・イヤー=NACTOY)は、北米でその年に発売される、乗用車、トラック、ユーティリティビークルの中から最も優れたモデルに贈られる賞。革新性、デザイン、安全性、パフォーマンス、テクノロジー、ドライバーの満足度、ユーザーエクスペリエンス、バリューの観点から検討され、独立した雑誌、新聞、Webサイト、テレビ、ラジオで活動するアメリカとカナダの自動車ジャーナリスト50名によって構成される選考委員会によって選出されるもの。
1994年に自動車ジャーナリストのクリストファー・ジャンセン氏が創立した歴史ある賞だ。ちなみにユーティリティービークル部門は、SUVや乗用車ベースのクロスオーバーモデルの人気拡大に伴い、2017年に追加された部門。ミニバンもユーティリティービークル部門に入るとのことだ。
今回は2023年7月に対象モデル52台を決定。9月のデトロイトオートショーでは25台のベストモデルを、さらにそこから9台のファイナリストがロサンゼルスオートショーで発表された。乗用車部門ではトヨタ「プリウス/プリウス プライム」、ホンダ「アコード」、ヒョンデ「アイオニック6」の3台が選ばれている。そして、12月13日、デトロイトオートショーのハンティントン・プレイス・コンベンションセンターにおいてイヤーカーが発表された。
2代目に続き2度目のイヤーカーに
乗用車部門では192票を集めたトヨタ プリウス/プリウス プライムが受賞。トラック部門はフォード「スーパーデューティー」、ユーティリティービークル部門はキア「EV9」が受賞している。ちなみにフォード スーパーデューティーは北米で高い人気を誇るフルサイズのピックアップトラック、キア EV9はBEVの3列7人乗り大型SUVだ。
選考委員のコメントによると、スタイルに加え、ハイブリッドの仕上がりやEV走行距離の長いプラグインハイブリッドのラインアップなどユーザーへのアピール力が評価されているようだ。選考委員のマット・デロレンゾ氏はこのようにコメントしている。
「単にハンサムなスタイルのハッチバックであるだけでなく、内燃機関に電動ドライブトレインを融合させることで自動車の未来を実現している。注目すべきはEV走行距離が40マイルを超えるプラグインバージョンです。これにより、ほとんどのオーナーがガソリンスタンドへの定期訪問を省略できるようになります」
なお、乗用車部門での日本車の受賞は2022年のホンダ「シビック」、2023年のアキュラ(ホンダ)「インテグラ」に続き3年連続。トヨタ プリウスとしても、2004年に2代目モデルでの受賞に続く、2度目の受賞となっている。
ちょうど「北米カー・オブ・ザ・イヤー」と同時期、2023年12月7日に発表された「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」のイヤーカーもトヨタ プリウス。5代目となるプリウスは日米で2冠を達成した。