次に乗るタコマを見据えた実験車
アウトドア&カスタムカーを軸に、カーショーとオートキャンプが融合した新しいスタイルのイベントが「Let’s Chill Out!(レッツチルアウト)」です。2023年は10月7日~8日に埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園で開催され、クラシックカーやアメ車、キャンピングカーなど多彩なクルマが集まってキャンプを楽しみました。会場から、気になったクルマとオーナーを紹介しましょう。
室内にギアを積まないピックアップモデルを選択
オーバーランドスタイルのピックアップトラック、2017年式トヨタ ハイラックスでイベントとキャンプを楽しんでいた藤巻進哉さんファミリー。キャンプが趣味で以前は国産のSUVで楽しんでいたそうだが、ある理由からピックアップモデルの購入に踏み切ったという。
「カーゴキャリアを後ろに付けてキャンプ用品を室内に積まないっていうのが主流になってきて、やっぱり室内を汚すのが嫌だったのと荷物をバンバン積みたいっていうので、トラックタイプにしました。1年悩んだんですけど、ディーラーで買えるというのもあってハイラックスにしました。憧れで逆輸入車のタコマとかにも目がいってたんですけど、それは次ですね」
レイトナーデザインありきのクルマ選択?
ディーラーで購入できるという理由のほか、レイトナーデザインのラックを付けたいというのもハイラックスを選んだ理由のひとつだったという。ベッド部分にラックを組みギアボックスなどをセット。さらにサイオーニングとゴートのルーフテントをベッドの上にセットして、オーバーランドスタイルを完成させている。
「カスタムしたタコマとかを見てていいなぁと思ってたんですけどタコマのが流用できることを知ったのと、レイトナーのラックを付けたいから買ったみたいな(笑)。このスタイルにしたのはトノカバーだとなんか室内感が出て、ちょっと使い勝手が違うなって。ガツガツ積めながらちょっと囲いがあってボックスがあって、っていうのが良かったんです」
「ルーフテントはカスタムショップ屋さんで、たまたまゴートさんのが入って見たら欲しくなっちゃって、ラック付け終わったら買いますって。最初はルーフテントってあんまり考えてなかったんですけど屋根にもなるしいいな、みたいなノリで付けたら、やっぱり設営の楽さはいいですね。ポップアップなんでもう金具外してパッと広げて出して伸ばして10秒で終わりみたいな。広さ的にも十分ですしね」
もっとオーバーランドスタイルが増えて欲しい
設営が楽になった分、釣りなどキャンプを楽しむために使える時間が増えたそう。レイトナーデザインを見てオーバーランドスタイルに出会い、クルマのスタイルを決めていったことで新しい楽しみ方を見つけたわけだが、今後はクルマに対してなにか手を入れる予定はあるのだろうか?
「最近ちょっとプラスチック部分の塗装が剥がれてきているんで、カーラッピングをやってもらおうかなと話しているところです。このクルマは、将来的にタコマなどを手に入れた時のための実験車みたいなところもあるので、いろいろやってみたいですね。あとは、もっとオーバーランドスタイルのクルマが増えてくれればいいですね、楽ですし」