それぞれのスタイルのBMWで走りを愉しむ
富士スピードウェイで開催されたアクティブカーズ走行会。今回はその参加車の中からE30の325isと320iのカブリオレ、Z3を紹介します。普通のクルマだってきちんとメンテナンスをしていれば、富士スピードウェイを全開走行できるのです。
走りも音もとことん追求したE30のis
BMWで『アイエス』というと、E36の318isを思い出す人が多いかもしれないが、これはE30の2ドアボディに6気筒2.5Lエンジンを搭載したモデルだ。そのクルマをベースにして、オーナーの田村 徹さんはさまざまなカスタマイズをおこなった。
まずエンジンは、274°のカムをセットし、バルブスプリングを強化品に変更。ポート研摩や面研をおこなった上で鍛造ピストンもセット。コンロッドも換え、クランクはダイナミックバランスをとり、6連スロットルをセットしてLINKで制御をしている。またトランスミッションはゲトラグ製5速に変更。クラッチはM3スポーツエボリューション用にし、フライホイールも軽量なものに交換している。
サスペンションは愛知県にあるデッキの車高調で、フロントブレーキはガーランド製ローターとAPレーシング製キャリパーに変更。リアブレーキはD2レーシング製ローターとキャリパーを装備している。容量面からマスターシリンダはE32 750i用に、マスターバックはE30M3用としているので、ブレーキのタッチも秀逸。LSDはクスコMZをベースにセッティングをおこなったものを装備している。
だが、このクルマはそんな走り一辺倒のものではない。注目すべきは田村さんがDIYで仕上げたオーディオだ。トランクにはBOSEとケンウッドのアンプがセットされ、ノイズ対策からオーディオ用サブバッテリーもトランクに装備。
ヘッドユニットはカロッツェリア製だが、本来装備すべきセンターコンソールにデフィのサブメーターを入れたため、ヘッドユニットはリアシートに移設している。スピーカーも取り付け位置や角度にこだわっているなど、見るからに好き者のクルマだな、という愉しいものとなっていた。