サムライスピードは1991年式日産パルサーGTI-Rで参加
もう1名はここ数年、奴田原文雄選手および大井貴之選手を起用しパイクスピークに挑戦を続けてきたサムライスピードから参戦する神子力選手。車両は1991年式日産パルサーGTI-R(パイクスピーク・オープン)である。サムライスピードで過去に参戦してきた日産リーフ同様に、大王製紙のセルロースナノファイバー(CNF)製の外装パネルを製作し、燃料はE85を使用するという。神子選手は過去にもパイクスピークへの挑戦をしており、今回ゼッケン33をつけるが、これは33年ぶりの参戦という意味だという。
残念ながら、今のところ、近年パイクスピークに挑戦を続けてきていた吉原大二郎選手の名前はない。現時点での2名の日本人ドライバーは、奇しくも90年代初頭のバブルの香りが残る車両での参戦となった。
ちなみに日本車はほかにもダットサン240Z、トヨタ サイノス、スバル インプレッサおよびWRX、三菱ランサー エボリューション、マツダRX-7、ホンダS2000、マツダ アクセラ、日産GT-R、スバルBRZ、トヨタ スープラ、アキュラ インテグラなど多数参戦する。
観戦チケットはオンラインでのみ発売中。決勝日チケットはすべて駐車券とのパックとなっており、観戦場所(指定エリア)と1台の車両に乗車する観戦者の数によって価格は変動する。
たとえばスタート直後の第1コーナーに、クルマ1台に1人でクルマできて観戦の場合のチケットは90ドルだが、クルマ1台に8人が乗車して現地に入って観戦する場合の8人分のチケット料金は300ドルとなり、バイク(一人乗車)なら45ドルといった具合だ。さらに決勝日前夜のキャンプも可能(9マイル・ポイントでのキャンプ・シングルチケットなら400ドル)。
しかしながら、スキーエリア、グレンコーブのキャンプチケット(前泊ナシの観戦のみは発売中)はすでに売り切れとなっている。さらに観戦者には事前に観戦ガイドをよく読むことが推奨されている。
第102回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの公式スケジュールは、2024年6月17日(月)に公開車検、18日(火)から3日間の練習走行及び予選セッションが行われ、21日(金)の夕方にはふもとの街であるコロラドスプリングスでファンフェスタが開催される。そして1日空けて23日(日)現地時間朝7時半からパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの決勝がスタートする。