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廃墟マニアもご用心!? 呪われた土地「ツーガンズ」がゴーストタウンになった理由とは【ルート66旅_37】

廃墟マニアもご用心!? 呪われた土地「ツーガンズ」がゴーストタウンになった理由とは【ルート66旅_37】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

荒れ放題で人気もないので訪れるなら安全の確保を

オカルトの類はまったく信用しない私だが、ここは別の意味でも危険なスポットといえる。1971年に起きたガスステーションの焼失をきっかけに衰退し、ルート66が廃線になってからは足を止める人も瞬く間に減り、荒れ放題のゴーストタウンと化して早くも数十年の月日が経過した。建物や洞窟の崩落やさまざまな野生動物との遭遇、また危険な「人」がいる可能性も否定できない。

助けを呼んだところで声は誰にも届かないうえ、近隣の街から警察が来るにしても時間がかかる。それらのリスクを踏まえて訪れるときは必ず明るい昼間、ひとり旅のときは奥まで踏み入らないのが自分のルールだ。2015年の旅では同行者がいたのであちこち探索し、件の洞窟だと思われる小さな入り口を発見。しかしここで起きた陰惨な事件のことを思うと、どうしても興味本位で入る気は起きなかった。

ちなみにツーガンズは何度か再開発の話が持ち上がったようで、2013年に訪れたときは入り口にロープで規制線が設けられ、ガスステーション跡に大型のトレーラーが何台かあり人の姿も確認。でも翌年には再び元の状態になっていたので、採算が合わないか何かで立ち消えしたのだろう。ルート66と同化したインターステート40号線が目の前で立地は悪くないが、近くにフラッグスタッフという約7万人を擁する大きな都市があるため、わざわざツーガンズで給油や食事をする人は少ないと判断したのかもしれない。

私は全線走破のときを含め8回ほど足を運んだが、やはり年を追うごとに荒廃しているように思う。ナバホ族によるアパッチ族の大量虐殺があり、ルート66が繁栄にも衰退にも影響したツーガンズ。余談だがこの街はキャニオン・ディアブロ(悪魔の峡谷)と、不穏な名前を与えられた谷の南端に位置している。はたして今後ここに人が戻ってくることはあるのだろうか?

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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