乗れないほどの激低車を少しずつ純正に戻して復活
入手当初は、息子さんの好みに合わせてカスタムされていたそうだが、その状態は車両が低すぎて、どこにも行けないレベルだった。ただし、部品取りで手に入れた車両もすでに車高調が装着されていたため、サスペンションを移植。ノーマルではないものの、ある程度走れる高さを確保したのだ。他は、基本的に純正に戻すことに集中。外装も3回塗り替えて、ホワイトからホワイト、そして今のゴールドに辿り着いたそうだ。
「ホイールは、この型の次、CD7/8型の純正限定ホイールだと思います。他に手がけたのは、もともと黒だったエンジンヘッドカバーが剥げてみすぼらしくなっていたので、黒い部分を全てそぎ落としたくらいですね。できるだけ純正に戻していって、今の状態に辿り着きました」
印象的な赤いレザーの本革シートや、専用開発されていたBOSE製オーディオシステムなど、アメリカ生まれならではの雰囲気が魅力的だったアコードクーペ。ボロボロだった愛車を、ここまで復活させて今でも楽しんでくれている父親の姿は、同じクルマ好きとして、息子さんも誇りに思っていることだろう。