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1万台突破! ランボルギーニがいま販売好調な理由とは?「レヴエルト」は2026年生産分までオーダ済みです

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.

  • ランボルギーニが納車台数が1万台を超え、歴史的なマイルストーンを達成
  • ランボルギーニ ウルスS
  • ランボルギーニ レヴエルト
  • ランボルギーニ ウラカンEVOスパイダー
  • ランザドールは、ブランドDNAを継承しながら、ランボルギーニが向かう未来への答えを示している
  • ランボルギーニは世界で1万112台をデリバリー。日本は660台
  • 60年という記念すべきアニバーサリー・イヤーに1万台を達成
  • 2023年には新型12気筒モデルのレヴエルトが発表され、すでに2026年後半の生産分までのオーダーは受けているという

記念の60周年に1万台を達成

記念すべき創立60周年を迎えた2023年、ランボルギーニは1万台を超えるオーダーを達成しました。これからランボルギーニはどのような未来を進んでいくのでしょうか。あわせて、これまでのランボルギーニの歴史を振り返ってみたいと思います。

原動力となったガヤルドと転機となったウルス

ランボルギーニにとって2023年という年は、将来その歴史をさかのぼる時にも、必ずやひとつの節目として語られる年になるだろう。まずは2023年がランボルギーニの創始者であるフェルッチオ・ランボルギーニによって設立されて60年という記念すべきアニバーサリー・イヤーであったこと。この60年間がランボルギーニにとってつねに順風満帆な時間であったとはいえないが、1998年に現在のアウディ・グループへと再編されて以降の時間は、つねに成長という言葉とともにあったのは事実だろう。ちなみにアウディの意思が強く反映された新世代の12気筒モデル、「ムルシエラゴ」が誕生する以前、2001年に生産された「ディアブロ」はわずか208台にすぎなかった。

そこからの急成長の原動力となったのは2003年に発表された10気筒モデルの「ガヤルド」であり、それがフルイヤーでの生産に入った2004年には年間生産台数は1768台に、途中リーマン・ショックによる減産を余儀なくされるものの、そこから立ち直ったランボルギーニは、再び2014年には2000台後半、翌2015年には3000台後半の生産を記録する。このタイミングでの原動力はガヤルドの後継車である「ウラカン」だった。

そして次なる成長のビッグウェーブが訪れるのは2018年、ランボルギーニ自身はSSUV(スーパースポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)と呼ぶ、「ウルス」の誕生だった。同時に販売されていた「アヴェンタドール」やウラカンと同様に、前衛的でスタイリッシュなボディデザインを持つウルスの人気は爆発的なものとなり、それはデビューから3年間で1万5000台ものセールスを記録するに至った。

そして同時にランボルギーニの生産台数は、このウルスによってさらに大きな数字へと拡大したのである。ここ数年を見ても、2021年は8405台、2022年は9233台、そして先日発表された2023年は、ついに大台を超え1万112台がカスタマーのもとへと送り届けられたという。最初に2023年が必ずや将来、ランボルギーニのひとつの節目として語られると書いたのは、ここにも理由がある。

ランボルギーニの強さとは

ランボルギーニの強さは、商品力はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパならびに中東、アフリカ、そしてアジアパシフィックという3つのエリアで、非常にバランスの取れたセールスをつねに展開していることにも理由がある。2023年には新型12気筒モデルの「レヴエルト」が発表され、これはランボルギーニのEV化計画、「コル・タウリ方針」に基づくもの。すでに2026年後半の生産分までのオーダーは受けているというから、こちらも成功は間違いない。さらにランボルギーニは、今後登場する第4のモデルを示唆するコンセプトカー、「ランツァドール」も昨年初公開しており、これは完全電動モデルとして設計されている。

現在、世界54のマーケットで184のディーラーによって構成されるランボルギーニの販売ネットワーク。はたして2024年はどれほどの成功を我々に見せてくれるだろうか。2023年に記録した1万台超えというリザルトは、彼らが間違った方向に進んでいないことを物語る、何よりも確かな証明なのである。

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