アジアパシフィック地域で過去最高の販売台数
ベントレーの全世界の販売台数が前年比11%減を記録する中、日本が属するアジアパシフィック地域は過去最高の2121台の販売を達成しました。好調の要因はどこにあったのかみていきます。
最高台数の韓国、最高成長率の日本
ベントレーモーターズ アジアパシフィックは、全世界販売台数1万3560台のうち16%を占める過去最高の2121台を販売し、記録的な1年を終えた。厳しい市場環境にもかかわらず、同地域の販売台数は前年比90台増(4%増)となった。
市場を牽引したのは韓国の810台(5%増)で、アジアパシフィック地域の中では昨年に続き首位を走る。日本はそれに続き2位の719台。しかしながらこの台数は昨年の644台の12%増にあたり、最も高い伸びを示した。また、この厳しいラグジュアリーセグメントの競争の中、3年連続で日本での最高販売台数を達成したことは特筆に値する。
主な要因はベンテイガのエクステンデッドホイールベース(EWB)モデルのデリバリーが始まったことが大きいが、アジア全体では6つのマリナー限定車が発表され、顧客のパーソナライゼーションへの大きな要望とマッチしたと分析している。
アジアパシフィックでもベンテイガが主力モデル
シリーズ別の台数構成を見てみるとベンテイガが40%、コンチネンタルGTが31%、フライングスパーが29%と全世界平均に比べると比較的フライングスパーが強いマーケットであることがわかる。
ベントレーモーターズ アジアパシフィックのリージョナルディレクター、ニコ・クールマン氏はこのように話す。
「2024年も心躍る製品の提供と、特別な顧客体験を通じて需要が成長し続けることを確信している」
今年は、全販売台数の16%を占めるアジアパシフィック地域の存在価値がさらに高まる1年となるであろう。
AMWノミカタ
今回のアジアパシフィック地域には中国は入っていない。仮に中国を含めるとおおよそ38%のシェアに達し、ベントレーにとってアジアが最重要マーケットとして位置づけられるのは必至だと思われる。その中でも韓国マーケットは成長に加え、最近では安定感を増してきた。心情的には日本のマーケットが首位を取り戻してほしいものだ。