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地面に刺さる巨大な「2本の矢」はなぜ作られた? 忘れ去られたウィノナとグランドキャニオンで賑わうウィリアムズへ【ルート66旅_38】

地面に刺さる巨大な「2本の矢」はなぜ作られた? 忘れ去られたウィノナとグランドキャニオンで賑わうウィリアムズへ【ルート66旅_38】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • アリゾナ州のルート66は大半がインターステート40号線に塗り込められている。気になる場所があれば下道に降りて探索しよう
  • 正面に見える山脈はアリゾナ最高峰のハンフリーズ・ピークス(3851m)を含む、3000m級が連なるサンフランシスコ・ピークスだ
  • 西部劇などでお馴染みの草がコロコロ転がるシーン。タンブルウィードと呼ばれておりアリゾナでは秋から冬にかけて頻繁に見かける
  • 「ゲートウェイ・トゥ・ザ・グランドキャニオン」がウィリアムズのキャッチフレーズ。標高2000mで冬は大雪に見舞われることもある
  • ウィリアムズ駅の近くに展示してある蒸気機関車。年代はよく分からないが文字を見る限りグランドキャニオン鉄道で使われた車両?
  • こちらは現在のグランドキャニオン鉄道で使われている旅客車。ウィリアムズからグランドキャニオンまでは約2時間15分の旅となる
  • グランドキャニオンとルート66という、ふたつの観光資源を持つウィリアムズ。近隣の街に比べれば相当に恵まれた立地といえる
  • 世界中から観光客が押し寄せるせいか、ビジターセンターは英語が苦手な人への対応も慣れている。困ったことがあれば訪ねてみよう
  • ウィリアムズは街歩きも楽しい。夜遅くまで営業しているバーはあるし治安もよく、ひとりでブラブラしても不安を感じることはない
  • ウィノナの古い鉄橋。今はクルマで渡ることができず、たまにルート66のファンが訪れる程度だ。近隣には民家がいくつか点在する
  • ツインアローズのガスステーション跡。壁にお約束の落書きこそされているけど、建物や給油機はそれほど傷んでないように見える
  • 2014年のツインアローズ。このときは2本とも無事だったが、Googleマップを見る限り今は片方が倒れてしまっているようだ

ルート66の有名なアイコン「ツインアローズ・トレーディングポスト」

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、見どころの多いアリゾナ州も中間地点を抜けました。今回はグランドキャニオンに向かう道すがらの見どころスポットたちを紹介していきます。

廃墟と化した今も有志の手で整備され続けている

かつて大勢の旅人で賑わった「ツーガンズ」を後にして、再びルート66に重ねて作られたフリーウェイを走る。西へ30kmほど進んだ左手に出現するのは、「ツインアローズ・トレーディングポスト」だ。

1940年代の後半に「キャニオン・パドレ・トレーディングポスト」という名称で設立され、後にツーガンズの繁栄ぶりにあやかるべく似た名称のツインアローズに改名された。ガスステーションの他にカフェもあり一時は大いに繁盛したが、ルート66の廃線にともない訪れる人が激減し、オーナーも次々に交代。細々と続けたビジネスも1998年で終了し、廃墟と化したまま現在に至っている。

ルート66の有名なアイコンとしてさまざまな写真集に登場する2本の矢は、1950年代にさらなる集客を狙い電話用の柱を利用して作られたという。廃業後も有志の手で2本の矢は整備され続け、たまに羽の部分が脱落していたりはするが、今もここを訪れるルート66ファンは多い。

ヒット曲のおかげで忘れ去られずにすんだ町、ウィノナ

ツインアローズから西へ15kmほど進むと、ウィノナという小さな町にたどり着く。といっても行政区分としての町だったのは1950年代までで、現在はフラッグスタッフ郊外と言ったほうがわかりやすい。ルート66の旅人じゃなければ立ち寄る理由すらないと思われるが、ボビー・トゥループのヒット曲『ルート66』にウィノナの名が登場する。

歌詞で沿線の町を東から順番に羅列するパートがあって、そこで「Don’t forget Winona」と歌われるのだ。ほかに挙げられる町はセントルイスやオクラホマシティ、フラッグスタッフにバーストーなどそれなりの規模で、ウィノナだけがどうも的外れな気がしてならない。何かしらの思い入れがあったのか、単に語呂がよかったのだろうか。いずれにせよ彼がいなければウィノナは、歌詞のとおり忘れられていたと思われる。

さて、そのウィノナだが見どころといえるのは古い鉄橋ただひとつ。もっとも今はクルマで通行することができず、歩いて渡ったり撮影くらいしかできない。

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