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BMW E46「M3」からE30「320iカブリオレ」になぜ乗り換えたの?「吾唯足るを知る」ほどよいパワーの幸せな関係とは

E30系を中心に約20台のBMWが集合

1980年代ファッションで同年代のBMWたちの集まるオフ会が「30ミーティング」です。2023年12月30日に高速道路のパーキングエリアで開催され、E30系を中心に約20台のBMWが集合して楽しみました。会場から、気になったBMW「320iカブリオレ」とそのオーナーを紹介します。

バブル期の六本木界隈にタイムスリップしたかのよう

全国各地で頻繁に開催されているオフ会。車種やメイクスごとのオーナーズクラブが主催するものも多いが、こちらでご紹介するのは「30ミーティング」というイベント。これはその名の通り2代目3シリーズのE30系を中心に、1980年代のBMWオーナーが集まるミーティングで、毎月月末の30日に開催されている。ミーティング参加にあたっての厳密な参加規約などはないが、1982年~1994年にかけて生産されたE30の時代に合わせて1年の最後となる12月のミーティングでは「1980年代のファッションで参加すること(強制ではない)」というユニークなレギュレーション(?)もある。

そんな肩肘張らないオフ会。今回の集合場所となった高速道路のパーキングエリアには、集合時間の朝9時を待たずに参加車両が続々と集まり始め、年末の慌ただしい時期にもかかわらず約20台のBMWとそのオーナーたちが集合。パーキングの一角は1980年代の3シリーズや5シリーズで埋まり、その光景はさながらバブル期の六本木界隈にタイムスリップしたかのよう。

特にE30系は2/4ドア・セダン、5ドア・ワゴンのツーリング、さらに独自の外板が与えられたホモロゲーションのモデルM3など多くのバリエーションが集まったが、なかでも特に華やかな存在だったのが、カブリオレだ。

シャシーファスターなキャラクターがお気に入り

地理的にも寒さが厳しく長い冬のドイツで生まれたオープン・モデルはカブリオレと呼ばれ、伝統的に耐候性に優れた幌を備えることで知られる。そんなカブリオレで当日のオフ会に参加したのは實方康介さん。モデルは1992年式のBMW「320iカブリオレ」だ。

「最初に乗ったBMWはE46 318でした。BMWのテイストが気に入り、その後E46のM3に乗り換えてしばらく乗り続けていました」

傍目には順調なステップアップにも思えるが、しかしなにゆえ現在は320iカブリオレに?

「このカブリオレを入手したのは2020年のことです。それまで乗っていたM3も良かったのですが、自分にとってはちょっと速すぎるな、と感じ始めるようになっていたところで、たまたまこの個体と出会ったのです。手に入れてからまだ1万km程度しか走っていませんが、この320iカブリオレに乗って感じたのはハンドリングの良さ、コーナーでの軽やかな挙動でした」

クルマの他、バイク乗りでもあるという實方さんだけに、オープンエアを感じながら程よいパワーをきっちりと使い切れるE30カブリオレのシャシーファスターなキャラクターがお気に入りとのこと。自分に相応しい趣味のクルマに出会うには、馬力や加速などのスペックとはまた別の次元で、自分なりの尺度を持つことが大切。金言「吾唯足るを知る」をクルマ趣味の世界で実践されている實方さんと320iカブリオレの幸せな関係であることが伝わった。

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