大阪オートメッセでスーパーGTを体感しよう
スーパーGTは前身の全日本GT選手権が1994年から開催され、2005年よりスーパーGTに名称を変更。そして2024年で30周年を迎える記念の年となります。毎年大阪オートメッセで行われているスーパーGTトークショーは、シーズン開幕前に行われる公式テスト、そして4月に開幕戦として行われる岡山国際サーキットから近いこともあり、シーズン開幕に向けてキックオフイベントとして位置付けられています。
まずは坂東代表から新シーズンに向けてのご挨拶
2024年2月10日〜12日に開催中の大阪オートメッセ2024のカスタマイズアリーナで行われるトークショーに、GTA(GTアソシエイション)の坂東正明代表、昨年GT500クラスでシリーズチャンピオンに輝いた坪井 翔選手が登場した。
惜しくもシリーズ2位になった千代勝正選手は、会場への移動で渋滞にハマってしまい、大幅に遅れての登場。また当初出席が予定されていた野尻智紀選手は体調不良により欠席となった。
シリーズ開幕前とあり、GTA坂東代表より挨拶が行われ、
「今年で30周年を迎えます。今シーズンもスーパーGTは多くの方々に楽しかったね、また見たいね、また来たいねと思っていただける、そんな受け継がれていくスーパーGTを作って参りたいと思います」
と30年を迎えたことについて語った。
ファンが気になる2024年のレギュレーションは?
レースファンが注目している、今シーズンのスポーティングレギュレーションの変更などについても発表された。
2022年11月に発表された環境対応ロードマップ「SUPER GT Green Project 2030」で掲げられた、2030年までにシリーズ全体のCO2排出量半減に向け、2024年はGT500クラスに続きGT300クラスでも50%のカーボンニュートラルフューエルを混合した燃料を使用すること、さらに持ち込みタイヤ数を1セット削減される。また、300kmレースの場合ドライタイヤは4セットとなることが説明された。
「タイヤを減らし、製造からリサイクルまでの状態を考え、さらにSDGsについても考えていかないといけない。タイヤメーカーには速く走れるタイヤではなく、長く走れるタイヤを作ってもらいたい。2022年から徐々に持ち込み本数を減らしてきている。チームやタイヤメーカーと話しているなかで、この本数になった」
とのこと。さらに、
「この4セットで300kmを走ります。土曜日の練習走行はニュータイヤで走り、午後の予選は2人のドライバーで1セット、そしてそのタイヤを使って決勝をスタートすることになる」
と坂東代表。
予選はA/Bドライバーの2人の合算タイムで決定
今シーズン予選の仕組みも変更され、A/Bドライバー2人の合算タイムで予選順位が決まることになり、タイヤも2人で同じタイヤを使うことになる。
このことを受けて坪井選手は「僕は後半のQ2に乗ってアタックの方が気が楽かな」という。その理由をスーパーGT公式アナウンサーのピエール北川氏に指摘されると坪井選手は「Q1で先に出ると全員タイヤはニュータイヤで条件は同じになってしまい、タイム差が如実に出てしまうけど、後半に乗ればタイヤがヘタっていることもあるので、タイム差が出てもタイヤのせいにできる」と説明すると、ピエール北川氏に「チャンピオンが言い訳を先に考えない!」と突っ込まれていた。
また、予選がQ1/Q2の合算になるため、誰がトップになっているのか分かりにくいところもあるかもしれないが、それがすぐに分かるようなシステムを現在作っているとのこと。
ここで大幅に到着が遅れていた千代選手が到着し、
「会場に着くまでの道がものすごく渋滞していて、逆にクルマ好きな方が多いなということを感じながら到着しました。たぶんステージに間に合っていないファンの方も多いと思います」
と語りながらの登場となった。
2024年シーズンは3号車Niterra MOTUL Zから23号車MOTUL AUTECH Zへ乗るマシンが変わった千代選手。
「先日行われた岡山のテストで初めて23号車に乗ったのですが、今まで3号車に乗っていた期間が長かったこともあり、ストップボードを間違えて3号車のところに止めてしまったんですよね、23号車のスタッフみんなに位置を直されました。テストでのミスで良かった」
と笑いを誘った。というところで初日のステージでのトークショーはタイムアップとなったが、大阪オートメッセ6A号館でもトークショーが行われるとあり、そちらにもぜひ皆さん来てくださいとアナウンスされた。