SEMAショーに展示するのが目標のひとつ
「最初はミニスカを作ることから始まりましたが、今はいろいろな方に乗ってほしい思いから、そのままベース車としての販売も予定しています。とくに遊び心のある若い人にもファッション感覚で買っていただきたい思いもあるので、価格は書類審査を通し、3年車検を付けて200~230万円くらいに抑える予定です。ただ、あくまでもベース車であり、50年以上が経過しているクルマ。整備点検やカスタマイズは自身の責任で。あくまでも僕らの仕事は素材の提供をするだけ。ミニスカキットは普通に古いサニーだけ用意しても面白くないので、より楽しめる材料のひとつとして用意するスタンスです」
大阪オートメッセでは来場者からの反響だけでなく、すでに引き合いも多く、本物のハコスカオーナーの日常の足からドリフトのベース車など、さまざまな分野の方と話があったそうだ。また、今後は4ドアだけでなく、B110型2ドアセダンをベースにGT-R仕様を製作することも決定。完成した暁にはアメリカのカスタマイズカーの見本市である「SEMA SHOW」への出展も計画しているという。ミニスカは国内だけでなく、世界共通のキーワードになる可能性もある。
「夢はサニーを日本のミニにしたい。実際、トータルの生産台数はミニよりも売れているので。そして世界中でもっとこうしたカスタイマイズが盛り上がってくれれば面白い。個人的にサニーは世界最高の大衆車だと思っていますから、面倒なこだわりは抜きにして、好きに乗ろうぜ! という感覚です」
ダブラスが手がける新たなサニー世界化計画。こうした会社が次から次へと出てくるからカーカスタマイズは面白くて飽きないのだ。