レジェンド レーシングドライバーズ クラブの懇親会が開催
日本のモータースポーツ黎明期から携わってきた元レーシングドライバーや関係者を中心に、2013年に発足した「レジェンド レーシングドライバーズ クラブ(以下LRDC)」。毎年年末に開催されている恒例のイヤーエンドパーティーが、今回はニューイヤーパーティーとして、2024年1月30日に都内で行われました。
モータースポーツの貢献者たちを表彰
LRDCの年に1回のパーティは、会員であるレジェンドドライバーたちの1年間の近況などを確認し合うだけでなく、「AIMレジェンズ・クラブ・カップ」の開催に関わる協賛会社や、使用するマシンを貸し出してくれるオーナーやチームなど、レース業界関係者はもちろん、ファンが参加できるのも嬉しい懇親会となっている。
会長の大久保 力さんの挨拶から始まり、昨年亡くなった清水正智さん、この会の直前に亡くなった細谷四方洋さんのご冥福を祈り黙祷が捧げられ、しばし歓談の後、LRDCから2023年のモータースポーツ貢献者たちへの表彰式となった。
1963年第1回日本グランプリで優勝した経歴や、JAFスポーツ委員会での活動により「JAFスポーツ名誉委員の称号」が贈られた多賀弘明さん。文部科学省による「スポーツ功労者」として顕彰された、長谷見昌弘さん、星野一義さん(欠席)、舘 信秀さん。
そして長年にわたるル・マンとの関わりや、東日本大震災で被災した子供たちをフランスへのホームステイを2013年~2019年にかけて取り組むなどの活動により、フランス国家功労勲章「シュヴァリエ」を受勲した寺田陽次郎さんらが表彰された。
若手への「スター・オブ・トゥモロー」表彰とともに「KYOJO CUP」表彰式も
活躍めざましい選手に贈られる「スター・オブ・トゥモロー」には、本年度、全日本スーパーフォーミュラに女性初だけでなく、史上最年少としてレギュラー参戦が決定し期待される17歳女子高生レーサーの野田樹潤選手。
そして最年少24歳で、2023年度のスーパーGT、スーパーフォーミュラでダブルタイトルを獲得し、本年度はFIA F2に参戦する宮田莉朋選手(デイトナ24時間レース参戦のため欠席)。
また、関谷正徳さんの運営する「KYOJO CUP」の2023年度上位3名の表彰式が行われるとともに、KYOJO CUPシリーズチャンピオンの三浦 愛選手と2位の翁長実希選手がプレゼンテーターとして、表彰式に彩りを添えた。
さらには自身もヒストリックカーレースに参戦するなど、レース好きとしても有名な横山 剣さんが登壇し、挨拶から「タイガー&ドラゴン」を熱唱するというサプライズで、大いに会場を盛り上げてくれた。
さらにこの日はクラウドファンディングによる、日本モータースポーツ60年間の歴史を当事者たちが語り映像を残す「レジェンドレーシングドライバーかく語りき 証言映像化プロジェクト」の報告もあった。
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往年の名選手による富士スピードウェイでのワンメイクレース、「AIMレジェンズ・クラブ・カップ」もモーターファンにはすっかり定着しているが、例年のKYOJO CUPの秋の最終戦との併催から、2024年は5月の第1戦での開催へとスケジュールが変わった。レジェンドドライバーたちの本気のバトルに、今年も注目である。