最高速190km/h、0-400mが15.7秒と圧倒的なスペックを誇った
第17回東京モーターショーのパンフレットでは、この年の市販車ではトップの扱いで、「70年代に車の主流はロータリー車に変わる!」のヘッドコピーのあるページでは、ロータリーエンジン搭載の先行者だったコスモスポーツ、「ルーチェ ロータリークーペ」、「ファミリア ロータリークーペ」とともに掲載されている。
写真のオレンジ色のカペラは登場時クーペのイメージカラーで、REのバッジと丸型4灯テールランプがわかるセダンの後ろ姿とともに紹介。スペックは、ロータリーエンジン(573cc×2)、120ps、190km/h(セダンは185km/h)、0-400m加速15.7秒(クーペ、2人乗車時。セダンは15.8秒)と記載されている。
モーターショーのパンフレットはもう1部、第18回のものもあり、こちらでは丸型4灯ヘッドライトのGシリーズ(後述)の写真が載せられ、その下には新登場となった初代サバンナの懐かしい姿も載っている。
1974年にはGシリーズが発展して「2代目」に
カペラ単独のカタログはGシリーズになってからのもの。表紙には当時の排気ガス規制のレベルを表わす「51年適合」の文字があるところから、1975年10月のものと思われる。マツダの資料では、1974年2月登場のこの世代を2代目としており、初代に対して公害対策と冷却性能向上のためにノーズ部分を110mm伸ばしたほか、新たに4連メーターが備わるインパネの採用なども変更点だった。
もちろんこのカタログにもロータリーエンジンの紹介がされている。この時の12A型ロータリーエンジンは最高出力が125ps/6500rpm、最大トルク16.5kgm/4000rpmとあり、トランスミッションは3速ATと、マニュアルミッションについてはセダンGRII/クーペGSIIが5段、セダンGR/クーペGSが4段と、2つのマニュアルトランスミッションが設定されていたところも見逃せない。