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アストンマーティンのエンブレムは「鳥」じゃなくてマクラーレンのは「鳥」だった!? 自動車メーカー紋章の意外なトリビア【動物編】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's/STELLANTIS /AMW

  • フェラーリ「330LM/250GTO」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • フェラーリ「330LM/250GTO」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • フェラーリ「330LM/250GTO」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 47万8000ドル(邦貨換算約7030万円)で落札されたランボルギーニ「カウンタック25thアニバーサーリー」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 47万8000ドル(邦貨換算約7030万円)で落札されたランボルギーニ「カウンタック25thアニバーサーリー」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 47万8000ドル(邦貨換算約7030万円)で落札されたランボルギーニ「カウンタック25thアニバーサーリー」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • アストンマーティン「V12ヴァンテージ ロードスター」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • マクラーレン「P1」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • マクラーレン「P1」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • マクラーレン「P1」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • ヴォクスホールのエンブレム
  • ヴォクスホールのフロントエンブレム
  • ヴォクスホールのAstra Ultimate
  • ヴォクスホールのリアエンブレム
  • サソリのエンブレムは創始者カルロ・アバルトの誕生日の星座にちなんだもの
  • サイドにはアバルトと695のエンブレムがあしらわれる
  • 2023年6月に国内200台限定で発売されたアバルト695トリビュート131ラリー
  • プジョー205ターボ16(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • プジョー205ターボ16(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • プジョー205ターボ16(C)Courtesy of RM Sotheby's

自動車メーカーのエンブレムの由来【動物編】

クルマにとりつけられるエンブレムの図柄は、ブランドの数だけ存在します。そんななか動物をモチーフに選んだものは、昔から少なくはありません。今回は、動物をモチーフとするエンブレムを掲げたブランドのなかから、いま筆者が思いつくものをいくつかピックアップして、ご紹介させていただきます。

フェラーリ

動物を象った自動車エンブレムといえば誰もが思い出すのが、フェラーリの跳ね馬「カヴァッリーノ・ランパンテ」。後脚で立ち上がる仔馬である。

この由来については、第一次世界大戦で活躍しつつも戦死を遂げた戦闘機パイロット、フランチェスコ・バラッカ大尉が愛機につけていた紋章を、レーシングドライバーとして活躍していた時代のエンツォ・フェラーリが大尉の母親から贈られた……、というのがエンツォ側から発信された定説の概要である。

ただしこの跳ね馬の由来については、バラッカ大尉が騎兵時代に所属していたイタリア陸軍第二騎兵連隊に、同じく第一次世界大戦で戦死したエンツォの兄アルフレードも所属していた縁から、その部隊章を引用したというものなど、複数の説が存在するようだ。

ランボルギーニ

「ファイティング・ブル」の愛称のとおり、雄々しい暴れ牛が描かれたランボルギーニの紋章は、同じイタリアの先達であるアバルトの「サソリ」と同じく、創業者であるフェルッチオ・ランボルギーニの誕生日(4月28日)の星座がおうし座だったことに由来したものとされている。

いっぽうで、フェラーリへの対抗心をビジネス戦略的にもあらわにしていたフェルッチオの、きわめて高度な戦略のひとつだったとする考え方もあるようだ。

アストンマーティン

自動車創成期の愛好家ライオネル・マーティンが、友人バムフォードとともに1913年に創立。「アストン」は、バムフォードが活動していたヒルクライムレースの開催地だった「アストン・クリントン」に由来する。

創業当初のエンブレムは円形の内側に「A」と「M」をモノグラム化した、極めて簡潔なものだった。しかし、ライオネル・マーティンは早々に自動車への興味を失うとともに、バムフォードも有力な後援者を事故で失ったことから、第1期アストンマーティンは1925年末をもって歴史の幕を閉じる。

しかし翌1926年には、イタリア系イギリス人技術者にして一流のレーシングドライバーでもあったアウグストゥス・ベルテッリが経営権を獲得。1.5L級の小型車ながら高性能かつ美しいスポーツカーを製作し、翼を象った新デザインのエンブレムとともにその名声は世界に轟くことになった。

この新たなエンブレムは、じつは鳥ではなく昆虫。古代エジプトにおいて、再生や復活を象徴する聖なる甲虫として崇拝された「スカラベ」の翅をモチーフにしたものとも言われている。

そして1933年には、ル・マン24時間レースなどでも活躍したレーサーで、アーティストとしても知られていたサミー・デーヴィスがデザインしたとされる、よりモダンな意匠のエンブレムに進化。21世紀を迎えた現在に至るまで、小さな変更を受けながら継承されている。

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