人気コンパクトSUVの2代目は電気自動車! ポルシェ マカンがフルモデルチェンジ
日本でも絶大な人気を誇るコンパクトSUVの「マカン」がフルモデルチェンジ。電気自動車へと進化を果たした2代目となる新型は、セグメントで最もスポーティなモデルを目指していました。
電動化によりセグメントで最もスポーティなモデルへ
ポルシェは2024年1月、マカンの2世代目となるフル電動(BEV)SUVを発表。2014年に初代が登場した人気コンパクトSUVは、10年を経てBEVへと進化を果たした。ポルシェAGのオリバー・ブルーメ取締役会長は、
「卓越したEパフォーマンス、新しいドライバーエクスペリエンス、そして非常に印象的なデザインによって、マカンをまったく新しいレベルに引き上げます」
と、シンガポールで行われたワールドプレミアで述べている。
電動化を進めるポルシェの、タイカンに続く2モデル目となるBEV。新型はアウディと共同開発した電動車用プラットフォーム(PPE)を採用する。まずはマカン ターボとマカン 4をラインアップした。
製品ライン担当のイェルク・ケルナー氏は、
「ポルシェの目標は、フル電動化されたマカンによって、このセグメントで最もスポーティなモデルを提供することにあります」
と言う。新型はフロントとリアのアクスルにモーターを搭載した4WDで、ローンチコントロールとの組み合わせによりマカン ターボは最高出力639ps/最大トルク1130Nmを、マカン 4は408ps/650Nmを発生。0‐100km/h加速と最高速度はマカン ターボが3.3秒と260km/h、マカン 4が5.1秒と220km/hを誇る。
伝統的スタイルとエアロダイナミクスを融合
アンダーボディには100kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、そのうち最大95kWhをアクティブに使用可能。走行中はモーターを介して最大240kWのエネルギーの回生が可能という。なお、航続距離(WLTPモード)はターボが最大591km、4が最大613kmとなる。
前後モーターによる走りは、従来の4WDシステムの約5倍の速度で作動する電子制御ポルシェトラクションマネージメント(ePTM)や、リアアクスルの電子制御式ディファレンシャルロック(PTV Plus)などで制御。ターボに標準装備されるエアサスペンションには、2バルブ技術を採用したダンパーなどが備わった。また、マカン初のリアアクスルステアリングがオプションで用意される。
エクステリアはポルシェの伝統的なスポーティスタイルとエアロダイナミクスを融合。BEVで重要なエアロダイナミクスを高めており、ポルシェアクティブエアロダイナミクスも備わり、Cd値を0.25としている。また、初代よりホイールベースが86mm延長されているものの、前後オーバーハングを短くすることで、ボディサイズを全長4784mm×全幅1938mm×全高1622mmとしている。
インテリアはセンターコンソールがせり上がったポルシェらしいスポーティなデザインを採用。前席は28mm、後席は15mm初代より低められている。曲面デザインの12.6インチ自立型インストロメントクラスターと10.9インチセンターディスプレイを含め、最大3画面を備えた最新世代を採用。サードパーティのアプリも活用できる新世代インフォテインメントシステムを備えた。また、室内はBEV化により広くなっており、スポーティなモデルながら快適性や使い勝手が向上。ラゲージも540L(カーゴモード)から最大1348Lとされた。
新型の日本での受注開始日や価格、仕様などは未定とのこと。全世界で80万台以上が販売された人気SUVの後継となるBEV、日本登場が待ち遠しいモデルだ。