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900キロの旅! 旧車でラリーに参加する理由「クラシックジャパンラリー2023 セブンスターズ イン 九州」を例に解説します

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二/プレサイド/米澤 徹

競技の鍵を握るのはコ・ドライバー

ルートマップには交差点などの要所のみが書かれた記号と積算距離が記されており、コ・ドライバーがうまくナビゲートしないとすぐさまミスコースにつながる。「クラシックジャパンラリー」の競技方法は、ルートマップ上のチェックポイント認証による公道走行(スタンプラリー)と、1000分の1秒で計測後、四捨五入により100分の1秒で算出する基準タイム走行(PC競技)で、いずれの競技においてもコ・ドライバーが主役となる。

線踏み、と呼ばれることもあるPC競技の計測は路面に設置されたスタートラインを前輪が通過した瞬間に開始され、コ・ドライバーが秒数をカウントしながらゴールラインを目指している。秒数をカウントするための計測器は年々進化しているが、以前はキッチンタイマーも使用されていた。

ラリーによっては、PC競技(Prove Cronometrate:イタリア語でタイムトライアルの意)のみならず、指定された時刻に計測ラインを前輪で踏みながら通過し、その誤差を競う「CO競技」や、主催者が設定した速度で走行する「アベレージ走行競技」なども実施されている。

「クラシックジャパンラリー」では、総合成績とクラス別成績が発表されており、総合成績には年式係数が適用されている。クラシックカーラリーのPC競技誤差タイムで獲得したポイント(設定時間との誤差が0秒なら1000ポイントを獲得)に車両の年式係数を乗じた数値を得点としているのだ。年式係数は、1945年までの車両が1.25、1946年〜1957年までの車両が1.15、1958年以降の車両が1.0となる。

クラス分けの実施方法は、有効競技区間から各車ワーストタイム3区間を排除した数値で誤差平均を算出し、A~Cまでの3段階にクラス分けが行われた。競技数が80区間となる今大会では、過去成績によるAクラス認定は採用されず、計測のみのクラス分けを実施した。

Aクラスは対象区間の誤差平均タイムが0.00秒以上~0.07秒以下のドライバー、Bクラスは0.08秒以上~0.15秒以下のドライバー、Cクラスは0.16秒以上~0.30秒以下のドライバー、クラス外は0.31秒以上のドライバーとなる。

今回総合優勝した1928年式BUGATTI T43の竹元京人さん/淳子さんペアの年式係数を乗じた獲得ポイントは78550だったが、クラス別成績/Aクラスのほうでは正味の獲得ポイントが発表され、こちらは62840であった。4度目のPC競技挑戦となったわれわれは(1974年式のアルファロメオGT1600ジュニアで参戦)52510だったため、まだまだ練習する必要があるのであった……。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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