パワーとともにエレガントさが秘められたデザイン
新型ヴァンテージで、誰よりも効率的なスタートを切ることはとても容易だ。新たに装備されたローンチコントロール・システムは、パワーユニットはもちろんのこと、エレクトロニックスタビリティプログラム(ESP)とも連携。後輪のホイールスピンを最小限に抑えるためにトルク・コントロールはもちろんのこと、ESPやEデフなど、あらゆるデバイスがそれをサポートしてくれる。
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リアにマルチリンクを採用。スカイフック・テクノロジー付きのアダプティブ・ダンピング・システム、インテリジェント・アダプティブ・ダンパーがそれに備えられている。前後のタイヤは21インチ径となり、サマータイヤはヴァンテージ専用の「ミシュラン・パイロット・スポーツ S5 AML」でサイズは前275/35ZR21、後325/30ZR21が設定されている。
そして新型ヴァンテージの魅力を語るのに欠かせないのは、やはりエクステリアとインテリアのデザインだろう。フロントではまず、グリルの大きさがさらに拡大されたことと、マトリクスLEDランプの採用が大きな特徴。じっさいグリルの開口面積は38%も拡大されており、エアフローは最大で29%も増加しているというから、これはただのデザイン上の演出ではないのだ。前後のホイールアーチは見るからにダイナミックなデザイン。リアセクションもじつにスポーティな仕上がりを見せている。
デザイナーのマレク・ライヒマンによれば、あの「One-77」からもインスピレーションを得たという新型ヴァンテージ。たしかにその姿を見ただけで、このクルマにはパワーとともにエレガントさが秘められていることが理解できる。
イギリス本国での発表会の翌日、東京で開催されたジャパン・プレミアで明らかにされた新型ヴァンテージの価格は2690万円(消費税込)から。デリバリーは2024年の第2四半期以降に開始されるという。