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免許を取ったら峠に行きたい初心者へ贈る「クルマを潰す前に読んでおきたい心得」最初は誰だって上手くは走れなかったのです

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 小林 健(KOBAYASHI Takeshi)/増田貴広(MASUDA Takahiro)

大事なセオリーは「スローイン・ファーストアウト」

まだ元気があるようなら、クルマから少し降りて、コーヒーでも一杯飲んで、深呼吸&全身をストレッチ。クルマもブレーキを冷やしておく。クルマに乗ったら普段よりもシートをワンノッチ前にスライドさせ、肩の力を抜いてスタート。いきなり飛ばしたりせず、観光ドライブより、ほんのちょっとだけペースアップ。このとき大事なセオリーは、「スローイン・ファーストアウト」。コーナー手前で、十分ではなく、十二分に減速して出口が見えるまで加速はしないこと。

とくに見通しの悪いコーナーにオーバースピードで入るのは厳禁。入口はスローインに徹するのが要諦だ。もちろん加速時のアクセルワークも丁寧に。スイッチのようにガバッと踏むのは論外。ジワ~っと踏み足していく繊細さが欲しい。ギアは低いギアを選んで、エンジンブレーキがよく利くようにしておき、AT車でもパドルシフトなどを使って、低いギアで走ること。

左足はフットレストを踏んで、身体をしっかり支えるようにするのがポイント。手に汗をかいたり、心拍数が明らかに上がってきたら、無理をしている証拠なので、今日はそこまで。ワインディングは、ちょっとワクワクする程度がリミットで、ドキドキするような走りをするようなところではないことを忘れずに。

ルールを守って安全に帰宅!

とくに初心者のうちは、本人は懸命に走っているつもりでも、地元の軽トラックに追いつかれるようなことだって珍しくないが、これはちっとも恥ずかしくない。むしろ、そのぐらいのスキルの差があるのは当たり前のことなので、後続車に追いつかれたら、見通しのいい直線などでさっさと道を譲ること。無理せず、自分のペースで走ることが一番肝心だ。

雨が降ったり霧が出たり、辺りが暗くなってくると危険度も増すので、走るのはパスするのが良策。またワインディングでは初心者ほどブレーキを酷使するので、走っているうちにブレーキペダルの踏みごたえが変化(柔らかく)してきたり、何かが焦げるような匂いが漂ってきたら、安全な場所にクルマを止め、15分から30分ぐらいそのまま待機し、ブレーキの温度が冷めるまでクルマと一緒に休憩タイムにすること。走る前にはタイヤもきちんと点検し、空気圧や残りの溝、傷やひび割れの有無のチェックも忘れずに。

いずれにせよ、ワインディングは一般道であり、道路交通法も守らなければいけないし、他のクルマも走っているので、独りよがりな走りは許されない。ルールを守って、安全に帰宅することを最優先に、楽しいドライブに徹してほしい。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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