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ホンダ「NSX」がついにレースから勇退。「鈴木亜久里」「土屋圭市」…ゆかりあるドライバーに思い出を語ってもらいました

ホンダ「NSX」がついにレースから勇退。「鈴木亜久里」「土屋圭市」…ゆかりあるドライバーに思い出を語ってもらいました

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TEXT: CARトップ 鈴村朋己(SUZUMURA Tomoki)  PHOTO: WEB CARTOP 井上悠大(INOUE Yutai)/本田技研工業(HONDA)

No.8 ARTA MUGEN NSX-GT/野尻智紀 選手

2015年にNSXでデビューが決まったときは光栄とか嬉しい気持ちの反面、過去に多くの実績を残しているのを理解しているからこそ、怖い気持ちの方が多かったです。それだけのクルマに乗るのは本当にプレッシャーでしたね。2018年の鈴鹿サーキットで、1分44秒を叩き出したとき疑いしました。え、本当に? って。てっきり余裕かと思いきや、ほかのNSXも同じようなタイムを出していたのはマジでビビりましたけどね。ただチャンピオンは獲得できませんでしたし、正直悔しい思い出の方が多いです。

No.8 & No.16 ARTA MUGEN NSX-GT/土屋圭市 エグゼクティブアドバイザー

鈴木亜久里とコンビを組んで初めて優勝したときの気分は最高だったよね。あとはシリーズチャンピオンを獲得した2007年のマシンは本当にすごかったよ。鈴鹿ではGT500クラスのマシンで初めて1分50秒代を切ったわけだからね。当時の常識じゃありえないよね。シーズンではトータル3勝するんだけど、終盤戦はウエイトハンデ100kg搭載、でも勝っちゃうんだからさ。いや、マジですごいよ。ツインターボ時代はうまくいかなったけど、ホンダとしては会社としていろいろ試したかったんだろうな。

No.100 STANLEY NSX-GT/牧野任祐 選手

僕にとって、今まで出場してきたGT500クラスのマシンで、NSXは一番カッコイイと思います。初代モデルから好きで、その伝統を引き継いでいるマシンでレースができることが決まった際の喜びは、尋常なものではありませんでした。2020年は絶対に無理だと思っていたレースで逆転チャンピオンを決め、その翌年はチャンピオンが目の前のところで貰い事故を受けてしまった(※牧野選手は欠場のためチャンピオンの権利は相方の山本選手に)。どちらも僕のレース人生のなかでは一生忘れられない出来事です。

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